ReライフTOP読者会議Reライフ白書 with読者会議

ついに来ることができた 夢にまで見た、あの土地に 

<Reライフアンケート>こころに残る海外旅行の思い出 その2

更新日:2019年03月18日

 朝刊Reライフ面読者に尋ねた海外旅行の思い出シリーズの2回目。目的のある旅行が実現したケースを集めてみました。



望みかなって笑顔の夫

●末期がんの夫の「キラウエア火山に行きたい」との最後の望みをかなえようと、娘2人とともに4人でハワイ旅行をしました。夫は大学で岩石学専攻でしたので、火山に関心が深かったのです。車いすでの旅行が普及していない中、旅行会社も便宜を図ってくださいました。費用は結婚後、月々1万円ずつ緊急用に貯金してきた100万円です。

 「9.11」の1年後で、どこの空港もチェックが厳しく、夫は靴も脱いで点検を受けました。飛行機の座席はエコノミー席の一番前ならゆっくりできると手配してくださいました。ハワイ空港では、到着ロビーまで遠く、送迎バスには乗れないので、大きな荷物搬送用の車でした。移動は車いす対応のキャデラックで、運転手は陽気なハワイの女性でした。

 キラウエア火山では、あのグネグネした溶岩流に触るとまだ熱く、指の跡が残るのです。海に落ちる火山流に鳥肌が立ちました。夫は笑顔でした。旅行の半年後、夫は旅立ちました。(神奈川県 女性 70代)


たどりついた先に

●2006年夏に世界エスペラント大会に参加したあと、1人でスペイン・バルセロナを訪れました。そこは亡き夫が自費留学していたところです。夫は生前、「バルセロナに一緒に行こう」と言っていたのですが果たせぬまま他界。かつてバルセロナのアパートから私に宛てた封筒を固く握りしめて、幾度も道を尋ねながら炎天下を歩き、ついにその住居が。封筒とドアの住居表示を見比べました。インターホンのある黒い重々しい扉。ひょっとしたら夫がいるのではないかという思いにとらわれ、何度もそのベルを押しかけましたが、押せませんでした。でもこれで気持ちが少し癒やされた気がしました。(大阪府 女性 70代)


本当に現れた

●マルタ共和国にはある時間になると、猫の食べる缶詰をもって現れるキャットマンと呼ばれている男性がいることを数年前のテレビで知りました。猫好きな私は、「キャットマンに会いに行こう」とマルタへのツアーに夫と参加。自由時間に公園で彼が現れるのを待っていると、なんとキャットマンがやってきたのです。すぐに近寄り日本から来たことを伝えると、自分が日本のテレビに出たことを分かっていました。英語が苦手な私たちとジェスチャーで会話し、指笛で猫たちを呼んでくれました。感激! 忘れられない旅でした。(東京都 女性 60代)


500年の時を超え

●40年近く前、何とかお金をためて自分の力で実現できた海外旅行でした。天正遣欧使節団を知れば知るほどポルトガルに魅せられて、1人でツアーに参加しました。500年前、何年もかけてここに4人の少年たちが船を降りて歩いたのかと想像するだけで、目頭が熱くなったことを思い出します。

 その思いは、支倉常長の一行にも。現在ハポン姓の人々がいることで日本とポルトガルが交流しています。宮城県川崎町では「支倉祭」もが続けられ、小正月には十字を切る儀式を見て号泣しました。時間と海を越えた、まさに人間との交歓と言えましょう。(宮城県 女性 60代)


描かれた石橋を見たくて

●某クイズ番組で優勝し、パリに行く機会がありました。1日だけあった自由時間に、18歳のころからずっと行きたかったパリ郊外のグレーという町にひとり列車に乗って出かけました。大好きな画家、浅井忠がかつて滞在して描いた石の橋が、100年以上前に描かれた水彩画そのままにありました。胸がいっぱいになって夢のようでした。無人駅からの道のりがとても不安で、たどりついたときは泣きそうになりました。死ぬまでにもう一度是非訪れたい場所です。(大阪府 女性 50代)


家族で頑張ったので

●フロリダ旅行は、75歳の母から18~16歳の孫まで親子3代5人での初めての海外旅行でした。経由地では国際結婚をしている妹家族にも会い、私が留学中のホストファミリーも来てくれました。本当は父が生きているうちに家族旅行がしたかったのですが、リーマン・ショックの影響もあり父と夫の会社が倒産してすべてを失い、父のがんも発覚。旅行どころではありませんでした。それから9年。家族5人で頑張ってきたご褒美です。(群馬県 女性 40代)

 アンケートは、2019年1月11日~2月7日にwebサイト「Reライフ.net」で実施。有効回答は、男性107人、女168人の計275人。年代別では、49歳以下=34人、50代=84人、60代=99人、70代=54人、80歳以上=4人でした。2019年3月17日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】あの国 この国 忘れ得ぬ旅」という記事にまとめています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。2019年5月紙面アンケートのテーマは、「死生観」についての質問と、「持ち家派? 賃貸派?」の2題です(4月4日締め切り)。詳細は「死生観についてお伺いします 5月Reライフ面アンケート」ページでご確認ください。回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。

Reライフスペシャル

Reライフ白書 with読者会議の関連記事

PAGE TOP