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まるで「地獄で仏」 異国でピンチ、思わぬ親切で乗り切れた 

<Reライフアンケート>こころに残る海外旅行の思い出 その3

更新日:2019年03月19日

 旅先で新たな人との出会うことは楽しいものです。ましてや異国の地での親切はなおさらです。Reライフ面読者に尋ねた海外旅行の思い出の3回目(最終回)は、出会いと親切をキーワードに体験談を集めてみました。


風のように去ったエンゼル

●イスラエルのテルアビブで自転車ツアーに参加中、駅のコインロッカーの鍵を紛失した。ロッカーの管理会社に電話したが、その日はイスラエルの祝日で、電話にでた女性は「担当者から電話させるから」とそっけない。しかし帰りの飛行機まで8時間。困って座り込んでいたら「ニホンノカタデスカー?」と陽気な女性の声が。

 新宿でダンサーをしていたという彼女は、どんよりしている私の雰囲気を察して「ドウカシマシタカー」。説明すると、彼女はすぐに電話をかけて、さらに違うところに電話。何回かのやりとりののちに強い口調になり、私に「あと30分以内に鍵開けにくるから安心してー。一緒に待ってあげたいけど次の電車に乗らなきゃいけないから」と、風のように去って行った。

 後から鍵を開けに来た男性が「あの女性とはどう知り合ったの?」「偶然です」「いい友達を持ったね」。イスラエル人の印象が最後に一変しました。(東京都 女性 50代)


隣席にまさかの大物

●ケニアのナイロビから南アフリカのヨハネスブルク行きの飛行機に乗った際、隣の席にどこかでよく見かけたことのある外国人が座っていた。人懐っこい顔で私に「コンニチハ」と話しかけてきた。その瞬間に、「アッ、超有名なプロゴルファーのゲーリー・プレーヤーだ」と思い出した。それがきっかけで、彼が日本が好きで何度も足を運んでおり日本語も結構覚えたこと、もともと南ア出身でこれから戻ること、などなど、到着するまでの間、世界的ゴルファーを独占して思いっきり歓談できた。いまだに鮮明に覚えている。(千葉県 男性 60代)


ヒッチハイクした運転手は何と!

●今は見る影もないシリアのパルミラの遺跡。ホテルの夕食を終え、煌々(こうこう)と明るい月に誘われて妻と2人で遺跡散歩に出かけた。人影はなく、月明かりに照らされた遺跡の影を踏みながら、石畳の上をたどっているうちに、思いの外遠くまで歩いてしまっていた。夜も更けて、急いでホテルに戻ろうと道路に出たものの、タクシーどころか人影すらない。歩いて帰ろうかと覚悟を決めたその時、1台の車のヘッドライトがこちらに向かってきた。ここは当たって砕けろと、手を挙げてヒッチハイクをしたら、何と止まってくれたではないか。さらに幸運なことに英語が話せる人だった。泊まっていたホテルの名を告げて、近くまで乗せてもらえないかと頼んだら「どうぞ」の返事! 天の助けと送ってもらい、大いに感謝してホテルの前で降りました。翌朝、ホテルの従業員から「昨日は支配人の車に乗ったそうですね」と言われてびっくり。(千葉県 男性 60代)


生まれて初めて乗った車は

●一人旅のアメリカ。どうしても行きたかった馬の博物館的なホースパークを十分楽しんだ帰り、待てど暮らせどバスが来ない。偶然会った警官に片言の英語で事情を話すと、シーズンオフのためバスの時間はすでに終了していることがわかった。途方に暮れていると、「ここで待ってなさい」。すると、警官はパトカーで戻ってきた。日本でも乗ったことのないパトカーに、生まれて初めて乗った。我ながら「英語もできないのによくやるな」と思った。(神奈川県 女性 50代)


災い転じて王侯貴族に

●オーストラリアへの新婚旅行。滞在するはずだったホテルがオーバーブッキングのトラブルに。フロントでしばらく待ち、リムジンで案内された先は、なんと南国の花咲く庭園とプールとプライベートビーチのある大きなコテージだった。朝夕の食事は開放的なダイニングに運ばれ、メイドも運転手もおり、ちょっとした王女様王子様気分に。

 家内も私も、マリンスポーツもゴルフも宝石もファッションもあまり興味がない。予定した普通のホテルの部屋に滞在していたならば、「Youはどうしてケアンズへ!?」の退屈な旅行だったかも知れない。思いがけない余得に預かり一生の思い出となった。(東京都 男性 40代)


行く先々で救いの乙女

●昨年秋の旅は南西フランスの小さな町巡り。旅の終盤の朝、駅に行くとすべての列車が運休していた。さてどうしようとベンチに座ると、突然目の前に携帯が差し出され「私の奥さん日本人です。これで話して下さい」とフランス人に声をかけられた。夜中の豪雨で洪水となり復旧の見込みがないので、ご自宅へと招いて下さった。

 駅で一人途方に暮れているはずが、優しいご家族と日本の食材でお昼のいなりずしを作っている自分がおかしかった。翌日、高速鉄道なら3時間のところを、臨時バス2本とローカル線3本を綱渡りで乗り継ぎ、目的地へたどり着けた。途中しばらく電車が止まり心配だったが、またしても地獄に乙女、一人旅の埼玉のお嬢さんに助けられた。皆さん行く先々でありがとうございました。(茨城県 女性 60代)

 アンケートは、2019年1月11日~2月7日にwebサイト「Reライフ.net」で実施。有効回答は、男性107人、女168人の計275人。年代別では、49歳以下=34人、50代=84人、60代=99人、70代=54人、80歳以上=4人でした。2019年3月17日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】あの国 この国 忘れ得ぬ旅」という記事にまとめています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。

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