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【読者会議】一人を楽しみ 支え合う 

<Reライフアンケート>一人の時間は好きですか?

更新日:2019年04月07日

 一人の時間は好きですか? 読者の皆さんに尋ねると、ポジティブな意見がたくさん届きました。仕事や介護の合間にリラックスしたり、自分に正直になれたりする、大切な時間のようです。


陶芸で育んだ縁に救われた

  家族5人で暮らしていた一軒家に一人で暮らし、20年になる。埼玉県の木元民代さん(70)は家事を終えた日中、物置を改装してつくった工房で一人、陶芸に打ち込む。土についた手の跡や割れ目をあえて生かすのが好きだ。「陶芸は偶然の産物。わくわくします」

 遠くないうちに一人になる時がくる――。それを覚悟し、見つけておいた趣味だった。

 40代で夫と離別し、同居していた母、父も相次いで亡くなった。成人した息子が独り立ちする日も近いだろう。きっと時間を持て余し、自分がダメになってしまうと思った。50歳を目前にして、陶芸教室に通い始めた。

 51歳のとき、息子が就職して家を出た。「あー、一人になる」。寂しさがこみ上げた。

 陶芸を続けたものの、不器用で何度も挫折しかけた。厚さが均一にならない「失敗作」を面白いと褒めてくれる人がいて、自信をつけた。数年後、いずれは自宅の物置を工房にしたいと夢を語ったところ、先生が「いずれは、と思っていたら意欲がなくなる。今やりなさい」。勇気を出して決断し、背丈ほどある窯も置いた。

 「一人の時間を前向きに捉えないと、生きていけない。一人暮らしの人間には、そんな虚勢もあると思います」。その後は陶芸の講師も頼まれるようになり、最期まで周りを頼らずに一人暮らしができるよう、心がけてきた。

 だが、2年前に大病が見つかり、虚勢は崩れ去った。友人3人が交代で、片道1時間も車を運転して通院に付き添ってくれた。「おしゃべりしながらなら、あっという間」などと言ってくれる友人が心からありがたかった。3人とも、陶芸講座を手伝ったり、作品を店に置いたりしてくれる友だち。一人の時間のために持った趣味が、不安を救ってくれた。

 一人だからこそ、今では決めたことがある。手を差し伸べてくれる人には、素直に甘えよう。そして、周りに何かあったときは自分が手を差し伸べよう。


■ 心の中で自由に「一人旅」

 以前は一人旅が好きでした。他人に気を使わず、大気のように自由に、時間も風景も偶然も独り占めできるのがうれしかったです。
 めぐりあった人(夫)を介護している今は、真夜中の23~24時、1時間ほどが私一人の時間です。音量を小さく小さくしてCDを聴き、本棚から好きな本を手にとって少しずつ読み返します。心の中は自由です。旅に出なくても、時を超え、どこへでも行かれます。悲しみもつらさも慰められます。 茨城県 野田由美子さん(79)


■ 夕食だけ一緒の夫婦もいい

 定年退職して3年。週4日、90分を目標に走っています。家にいる生活に慣れず、妻との距離感など悩みながら老後を送っています。
 妻から急に洗濯物を運ぶよう頼まれて戸惑うことも。私はスポーツ、妻は韓流ドラマと興味が違うので、テレビもパソコンも別々の部屋で見ます。でも、夕食だけは一緒です。いつも一緒の夫婦もいますが、そんな一人の時間を持つ夫婦もいいと思っています。 埼玉県 草野修三さん(68)


■ 亡き夫思う散歩で前向きに

 1年前に夫が逝ってから、よく散歩に行きます。娘家族と暮らしていても、「ここに夫がいれば」とさみしくなるときがあります。
 夫が通っていた散歩道をたどると、池の水面にカモが泳ぎ、遠くの山は残雪で銀色に光り、振り返れば海がはるかに。夫が誘ってくれたのに一緒に行かなかったことを後悔するばかりですが、やっぱり足が向かいます。一人だったら泣けるから。おかげで、玄関に入れば前を向けます。 愛媛県 盛本千歳さん(71)

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。2019年6月紙面アンケートのテーマは、「おかしな校則ありましたか?」「欠かさず見ていたテレビ番組は?」「あなたの宝物は?」の3題です(5月9日締め切り)。詳細は「欠かさず見ていたテレビ番組は? 6月Reライフ面アンケート」ページでご確認ください。回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。

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