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生きるか死ぬか 重い病が私の生き方を変えた 

<Reライフアンケート>あなたの死生観は その1

更新日:2019年05月12日

 ふと、人生の終幕について考えることがありませんか。Reライフ面の読者に、自分なりに「死」を迎える覚悟にたどりついた経緯や、今の考えを聞いたところ800を超える回答をいただきました。その一部を3回に分けて紹介します。初回は、自らの経験がきっかけになった人からです。


難病にかかって

●4年前、ある病気と診断を受け治癒は望めないと覚悟した。すぐに、身辺整理をし、NPO法人に預託金を預け、任意後見契約を結び、散骨その他を依頼した。遺言公正証書も作成した。なるべく最後まで自宅で過ごしたいので、3年前にリフォームもした。書類などは、ファイルにまとめラベリングをし、分かりやすいようにしている。身の回りの物は、なるべく増やさないように心がけている。郷里にいる兄やおいとの仲はいい方だが、病気のことは知らせていない。散骨後に、連絡がいくように手配している。(東京都 女性 60代)

●難病を発症し長期入院して、初めて自分の人生の残り時間を考えました。今までは後回しにしていたのですが、気が付いたらすぐに実行するようになりました。あれもこれもと欲張らず、本当に必要な情報や物を求める時間の大切さを知りました。(東京都 女性 50代)

●変形股関節症で手術、その後感染症で入院3回。その後も完治せず、合計10回大腿(だいたい)部を切っては縫い、切っては縫いの嫌な思い出があり、その時その時に「死」を考え、思いっきり生きようと生活してきたので、いつ死んでいいと思っている。実際、6年生きられた。毎日生きられるだけ生きたら、天に召されてもいいと思っている。(神奈川県 男性 70代)


意識不明になって

●路上で脳動脈瘤(りゅう)が破裂して救急車に運ばれた時、「このままだと再度血管の破裂が起き、死んでしまうよ」と言われた。「まさか自分が」と信じられなかった。その前年に父をみとり、その死に方は本当にむごく気の毒で、どんなに努力しても救えなかった。その後死のことをずっと考えていた。父のように不運にうろたえる死に方でなく、やがて来る死の準備をいつも心し、善良で丁寧に生きていこうと思った。(大阪府 女性 50代)

●昨年5月に、精神的な病気で意識不明になり倒れました。その時の記憶はないのですが、姉たちから聞くには、救急車で病院へ運ばれたらしい。ドクターから聞くと、死んでもおかしくないくらいの状態だったそうです。その後、奇跡的に回復し退院したが、身辺の整理を始めた。あの時、人生の絶望感を嫌というほど味わったので死を恐れなくなった。いつ死んでも悔いはない。(広島県 女性 40代)


がんを治療して

●一昨年の秋にがんを発病した。一時は抗がん剤と手術によって完全寛解したように見えたが、1年後に再発し、再び抗がん治療。現在、腫瘍(しゅよう)マーカーは正常値に下がっており、再発防止薬を服用中である。しかし、いつ再発するかわからない。再発しやすいがんの場合、5年の生存は難しいような気がしている。人生75歳までと思い、今できることを最大限に楽しみ、充実して生きようと思っている。(岡山県 女性 70代)

●6年前にがんの手術を受けました。手術は成功し今は元気に暮らしていますが、病室の窓から東京の夜景を見ながら「あの明かりの下に大勢の人が暮らしているのだ。人生の残り時間を少しずつ減らしながら……」としみじみと思いました。命には終わりがあることを、切ないほどの悲しさとある種の諦めとをもって感じ続けた2週間でした。(東京都 女性 60代)

●5年前に乳がんを宣告され、全摘手術をしたのが、自分の死を一番真剣に考えた時期でした。亡くなった母の年齢に近づくにつれて、いつ死んでも出来るだけ悔いのないように生きたいと強く思うようになりました。(神奈川県 女性 50代)

●5年前にがんのため入院。約1年の療養中に色々な不安と闘い、精神的に強くなれた気がします。「死」は誰にでも必ず訪れます。自分にとっては非日常であっても、世の中では日常の出来事なのだと思います。だから、「今日を精一杯生きよう!」と自分に言いきかせています。活動できるうちに、意識がきちんとあるうちに、会いたい人、やりたいこと、行きたい所、やり残しのない生き方がしたい。死を迎える時は「無」でありたい。(東京都 女性 50代)


一度は死んだ身だから

●36年前突然病に倒れ一度は死んだ身ですので今生きているのはおまけの人生です。長い入院を経て自宅で暮らしています。いつ死んでも後悔しないよう、好きなことをして暮らそうと決めています。それを許してくれている家族には本当に感謝しています。(埼玉県 女性 70代)

●いつも「人生でただ一度のことはどの道だろうか」と考え、選択し、決断してまいりましたので、私には悔いというものが全くございません。私は生後1カ月の時に気管支の病気で死の宣告を受けたので、それ以降は「もらった命」と思って生きてまいりました。(東京都 男性 60代)

 

 アンケートは、2019年3月8日~4月4日にwebサイト「Reライフ.net」で実施。有効回答は、男性344人、女502人の計846人。年代別では、49歳以下=84人、50代=299人、60代=291人、70代=145人、80歳以上=27人でした。2019年5月12日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】死を思い 生を見つめる」という記事にまとめています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。

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