ReライフTOP読者会議Reライフ白書 with読者会議

近親者の死が教えてくれた 自分の最期の受け入れ方 

<Reライフアンケート>あなたの死生観は その2

更新日:2019年05月13日

 Reライフ面の読者に聞いた死生観についてのアンケート特集。その2回目は、身近な人の死がきっかけで自分の死を受け入れる覚悟にたどりついた事例を紹介します。


親をみとって

●両親共に元気で過ごしていたのにある日病気と診断されて1年も経たずに亡くなった。長く患わなかったことは本人にも家族にとってもよかったが、死は急に訪れるのだと感じた。今年は桜を楽しめても来年も必ず見ることが出来るとは限らない。私自身がんを患ったこともある。また治療の難しい病気にかかる人も周囲にちらほらいる。誰に何時、順番が回ってくるのかは年齢に関係ない。次に自分に来たとしても不思議なことではないと思う。(兵庫県 女性 50代)

●2年前に母をみとったのですが、救急搬送されてから亡くなるまでの8カ月を病室で過ごしていました。気丈な人で泣き言を言って困らせることもなく、毎日見舞ったので色々な出会いもありました。自然と人生の終焉(しゅうえん)に向きあう覚悟が出来ていきました。(大阪府 女性 60代)

●6年越しの老老介護をしてきた実母(93歳)を2年前にみとり、家族葬で見送った。自分の死がカウントダウンに入ってきたことに気付いた。肉親も含めて多くの「他者の死」は見てきたが、「自分の死」の経験を、他者に伝えるすべは持っていないことに気付いた。ある日、突然、自分の死は訪れる、そこからは逃れられない。「長い人生をこの体に貸してくれてありがとう」と礼を言って、穏やかにフェイドアウトしていこう。(千葉県 男性 70代)


親の寿命になってみると

●両親の死亡年齢に近づいた年齢となりました。両親はおのおの病気療養に前向きに取り組み、決して弱音を吐かず人生を全うしたと考えます。人間いずれいつかは死を迎えるものです。後悔せぬよう、他に迷惑をかけぬよう心がけ、充実した生活を日々営むことが大切であると教えられてきました。そんな両親の教えに従い、悔いの無い充実した人生の先に「死」を迎えるものであると考えるようになりました。突如訪れるであろう「死」に対する覚悟や心構えについて家族と話し合うことにしています。(兵庫県 男性 60代)


家族の死から学んだことは

●夫が余命3カ月のガンと診断され、本当に3カ月で他界。驚いている時間さえなく逝ってしまったので、人間いつでも死んでしまうものなのだという思いがしました。いずれ人は死ぬとは思っていましたが、それが明日かもしれない。それならば、覚悟なり準備なりをすることは必要かな、と思っています。(神奈川県 女性 60代)

●一昨年大好きだった兄を亡くしました。余命半年を告げられましたが、兄は自分らしさを失わずに生きたいと抗がん剤治療を拒否し、自分の趣味ややりたいことをやり、最後まで立派でした。それ以降、私も自分の最後を考えるようになりました。(埼玉県 女性 70代)

●妹は生まれて間もなく亡くなった。母は父の浮気が発覚した時に半狂乱になり一家心中をしようとした。もう一人の妹は大学生の時に自殺未遂を起こした。がんになった父は最後まで生きようとしたが、病には勝てず死んだ。「死のう」と思っても死ねなかったり、「生きたい」と思っても生きられなかったり、もしかしたら家族にだって道づれにされ死ぬことがあるのかも。そう考えるうちに「死」はどこにでもある。家の中にさえあると思うようになった。(群馬県 女性 40代)


死は怖いものか?

●子どもの頃からたくさんの人をみとってきました。なぜかいつも息を引き取る時に立ち会っています。祖父母も曽祖母も95歳を過ぎてから静かに息を引き取っています。90過ぎまで自分のことは自分でできるし、頭もはっきりしていました。父は熱中症で93歳でした。一人暮らしだったけれど、清掃も洗濯も自分でやり、ご飯はたくさん炊いて保温し近くのコンビニでオカズだけ買って食べていました。静かに息を引き取っていく人ばかり見ていたので、死に対する恐れみたいなものは育ちませんでした。いつ死んでも良いよう、「やりたいことはやっておこう」の精神で生きています。(埼玉県 女性 60代)

●自身がカトリック教徒であるにもかかわらず、ごく最近まで死が怖くて眠れないほどだった。周囲の知人友人がポツンポツンと他界していく中で覚悟を決めたというのが大きい。唯一の例外が、10年前の父親の死だった。いまだに亡くなったというより傍らにいてくれる実感が強いのである。死んでも自分もきっとみんなのそばにいてあげられそうな気がしてきて、死への恐怖は失せた。(埼玉県 女性 60代)

 アンケートは、2019年3月8日~4月4日にwebサイト「Reライフ.net」で実施。有効回答は、男性344人、女502人の計846人。年代別では、49歳以下=84人、50代=299人、60代=291人、70代=145人、80歳以上=27人でした。2019年5月12日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】死を思い 生を見つめる」という記事にまとめています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。

Reライフ白書 with読者会議の関連記事

PAGE TOP