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【読者会議】住まい 買うか 借りるか 

<Reライフアンケート>理想は持ち家?賃貸?

更新日:2019年05月05日

 暮らしの礎となる住まい。「人生最大の買い物」と言われるほど、購入には大きな支出を伴います。持ち家、賃貸のどちらが良いか。読者の皆さんに聞きました。


43年 ご近所も含め「わが家」

 兵庫県川西市の小室和美さん(78)は43年前、今の家に引っ越した。夫、夫の母、小学2年生になる長女、4歳の長男とともに暮らすのは、完成したばかりの我が家。近くを通る道路では、桜並木が咲き誇っていた。「新しいスタートだ」と晴れやかな気持ちになった。

 それまでは、夫の実家に住んでいた。戦争で焼け出された夫の家族が借りた親戚宅の離れで、その後買い取ったものだった。古くなった木造平屋建ての家は、台風が近づけば揺れ、地震への恐怖がいつもあった。

 夫は「家族が増えたら落ち着いた環境のところに頑強な家を建てて住みたい。子どもには自分の部屋を持たせてやりたい」と考えていた。長男が生まれた後、川西市の住宅地に鉄筋コンクリートの家を建てた。

 新しい家に導入した大型オーブンには、メーカーによる無料の料理教室がサービスでついてきた。小室さんの家で1年間、近くに住む人たちを招いて教室を開催。そのうちに、9人の仲良しグループができた。25歳近い年齢幅の女性たちが、立ち話に花を咲かせたり、食材の買い物を頼み合ったり。最近では年長の人が「玄関前の数段の階段も大変で、ごみ捨てもしんどくなるよ」などと加齢に伴う変化を教えてくれる。

 「賃貸でも近所づきあいは生まれるでしょう。でも、持ち家だからこそ同じ人たちと共に地域で暮らし、深い付き合いができると思います」と小室さんは話す。

 使い勝手やライフスタイルの変化に合わせ、小さなリフォームを重ねてきた。暮らし始めて間もなく、台所を明るくするために窓をつけた。子どもが小学生になって友だちが遊びに来るようになると、たくさんの靴が置けるよう玄関を広げた。

 庭では、趣味の土いじりを楽しんできた。はじめは花が中心だったが、夫が近所に借りていた農園が使えなくなってから、キャベツやネギなど野菜も育てるようになり、今ではほとんど畑だ。

 子どもたちの大学進学と義母の死去に伴い、30年ほど前から夫と2人で暮らす。「マンションに住み替えた方が楽なんじゃないか?」と勧められたこともある。しかし、「近所の人も含めての『家』。引っ越すなんて考えられない」と小室さん。離れて暮らす子どもに負担をかけないよう、死後スムーズに家を売却するための準備を進めている。


■ 物に執着せず 住み替えも

 夫の両親が亡くなった後、実家の売却に苦労しました。私は結婚して5年後に、現在の賃貸物件に入居。共働きだったので、家は休養を取る場所だと割り切って暮らしてきました。今は、子や孫が同じ土地に代々住み続ける時代ではありません。それに家が老朽化すれば修理が必要で、お金がかかります。賃貸なら、家賃が負担になったら安い物件に住み替えればいい。物に執着しない自分のポリシーにも合っています。 大阪府 杉本冷子さん(69)


■ ローン終え 安心して生活

 サラリーマン生活で最大の夢がマイホームでした。バブル経済のまっただ中で、一戸建てには手が届きませんでしたが、40代前半でマンションを購入。外食を控えるなど節約し、繰り上げ返済で定年前にローンを払い終えました。私が生きている間に、自宅には多額の出費が伴う大規模な修繕はないでしょう。身の丈に応じた暮らしをしていれば安心して住み続けられます。夢を実現できて良かったと思っています。 千葉県 吉沢茂雄さん(71)


■ 両親の思いがこもった家

 理想の家にするため、母は講座に通って間取りの模型を作り、父も見よう見まねで作って、若い設計士さんと相談しながら建てました。家具も作ってくれた大工さんとは、休憩時間に母がお茶を運んで交流を深め、完成時には新居に招いてお祝いもしました。当時、私は中学2年。初めて自分の家を持てたという両親の喜びの顔を、今も覚えています。その家に私は住んでいます。持ち家には、人の思いがこもっていると感じます。 栃木県 斉藤洋子さん(57)

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
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