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【読者会議】あの海がくれたひととき 

<Reライフアンケート>おすすめの水辺スポット

更新日:2019年07月14日

 15日は海の日。夏本番の到来を控え、海や川が恋しくなっている人も多いのではないでしょうか。読者の皆さんがおすすめする海辺・水辺のスポットを、思い出とともに聞きました。


奄美での夏休み 人生変わった

 「奄美の海と出会わなかったら人生が変わっていただろう」。神戸市の高木勇さん(68)は、そう振り返る。

 1973年、初めて鹿児島県の奄美大島を旅した。高校卒業後に就職した大手鉄鋼会社から、兵庫県尼崎市の短大で学ぶ機会をもらい、学生生活を楽しんでいた。夏休みに友人と、大阪港から船で奄美に渡った。

 地元の人が「ばしゃ山」と呼ぶ地域にある民宿に滞在し、目の前に広がる透明な海で泳いだ。足の届くところにサンゴが群生し、赤や青の熱帯魚が見える。あまりの美しさに息をのんだ。友人は1週間ほどで先に帰ったが、高木さんは休みの間、喫茶店でアルバイトをしながら島に残ることにした。

 喫茶店は民宿も経営していた。ある日、台風による欠航で足止めされた宿泊客を連れ、島の伝統工芸品・大島紬(つむぎ)を織る技術者を訪ねることに。そこで技術者の娘と恋に落ちた。短大を卒業して職場に戻った翌年に結婚。奄美は高木さんのふるさとになった。

 以来、盆や正月に帰省した。夏は家族みんなで、ばしゃ山の海で泳いだ。義母が決まってつくった、1合ほどのご飯を真っ黒いのりで包んだ「爆弾おにぎり」。砂浜で頰張りながら、義父は「わん(私)はいろんな仕事をしたけど、台湾へ行ってやっと人並みの生活ができるようになったちば」と方言交じりに、第2次大戦中に暮らした日本統治下の思い出を語った。そんな話を聞く時間も楽しみだった。

 義父母が他界し、親族で集まる機会は少なくなったが、高木さんは今も年に2、3度訪れる。今後は移住し、島おこしや、子どもたちに自然を案内するボランティアなどに携わりながら、「自分を豊かにしてくれた奄美に恩返しをしたい」と思い描く。

 太陽はまぶしく、空や海はどこまでも青い。「ちっぽけな悩みは自然が引き取ってくれる」。高木さんにとって、奄美大島はそんな場所だ。


■ 父母ケ浜 夕暮れを写真に

 香川県三豊市の父母ケ浜(ちちぶがはま)は、SNS映えする写真が撮れる絶景スポットです。大学生の次男が「行ってみたい」と言うので、5月の大型連休に夫と3人で出かけました。おすすめは夕暮れ時。太陽が沈むにつれて空がピンクからオレンジ色に。海水が引いて砂浜にできる潮だまりに立つと、人影が水面に映ってとてもきれいです。みんなで一斉にジャンプしたり、赤い番傘を持ってたたずんだり。思い思いの写真を楽しめますよ。
(大阪府 伊香敦子さん 55歳)

■ 夕日ケ浦でハマグリ捕り

 京都府京丹後市の出身で、小さい頃は、浜詰(はまづめ)夕日ケ浦海水浴場が遊び場でした。夏は海に入り、素足で砂の中からハマグリを捕ってみそ汁にして食べるのが楽しみでした。海水浴客にハマグリをあげた時の驚いた表情が忘れられません。水平線に沈む夕日が美しく、「日本の夕陽(ゆうひ)百選」にも選ばれています。友だちとうまくいかないとき、浜辺に腰を下ろして海を眺めていると、いやなことも忘れて気持ちが軽くなったものです。
(京都府 岡田健一さん 63歳)

■ 浦富海岸 30年ぶりに娘と

 数年前、当時高校生の娘にせがまれて、約30年ぶりに鳥取県岩美町の浦富(うらどめ)海岸を訪ねました。男子水泳部員の青春を描いた人気アニメ「Free!」の舞台になり、「聖地巡礼」として若者に人気の場所なんですね。日本海の絶景に、娘は大喜びしていました。何度か浦富海岸を訪れた代の私は、水着を毎年新調し、若さを謳歌(おうか)していました。娘と並んで海を眺めながら時の流れを感じ、妙にしんみりしました。
(兵庫県 琵琶美幸さん 52歳)

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