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【読者会議】日記 喜びも悲しみも 

<Reライフアンケート>日記をつけていますか?

更新日:2019年09月01日

 日記をつけていますか? うれしいことがあったときだけでなく、つらいときに自分の真情を吐露して、気持ちを整理する人が多いようです。


反抗期や入社式 心境にじむ字

 大阪府大阪狭山市に住む会社員中山小志摩(こじま)さん(51)の自宅2階の本棚には、日記帳代わりのノートがずらりと並ぶ。37年にわたってつけ続けており、現在使っているのは131冊目だ。

 中山さんは中学3年から日記をつけている。きっかけは「教師への反抗心」。朝礼で生徒指導に厳しい教頭が「私は15年もの間、日記を書き続けている。あなたたちにできるか?」と問いかけてきた。中山さんには「どうせできないだろう」と言っているように聞こえた。「やってやろうじゃないか」。その日からつけ始めた。

 母親への反抗期とも重なる時期だった。日記には「ママに何をいったかって無駄やとわかっと(っ)ても、こう腹立つのは、どうしようもないわ」。しかし、北海道の大学に進学し、大阪の親元を離れて暮らし始めると「母に電話。ママの声を聞くとさ、だめなんだ。泣けちゃって」。就職し入社式を迎えた日には「規則のこととか言われると中学に戻ったみたいで頭がいたくなります。感受性だけは失うまいと必死」。30歳で結婚した日には「今日から中山になったんだなぁ」。


 母親が亡くなった2002年3月の4日間をのぞき、高校入学以降は休まず書き続けている。娘2人を出産した際もノートを病院に持ち込んだ。「歯磨きと同じ。毎日書かないと気持ち悪い」。IT関連企業に勤める中山さんだが、パソコンを使わず手書きでつけることにもこだわりがある。その時の感情が文字に表れるからだ。「当時の自分の心境が文字を見れば分かる。それにノートは月日が経つにつれ黄ばんできて、年月が経ったという実感もわく」

 出産以降の日記は現在小学4年と2年の2人の娘に残すつもりだ。子育てのヒントにしてもらいたいから。だが、若いころに書いた日記は、処分するかどうか迷っている。「人に読まれると思うと恥ずかしい。ただ、『未熟な自分』も読み返してみるといとおしい」


■ 生きた証しとして残そう

 長女が生まれて初めて笑ったとき、なんて可愛いんだろうと思い、ノートに日記をつけるきっかけになった。人生喜びのときより、何か悩み事があるときの方が日記に書くことが多くなる。したためることで気持ちを整理し、自分自身を見つめ直すことができたと思う。書くことにより前向きになれた。今後、終活の一環として、日記を読み返し、補足しながらパソコンでまとめ、生きた証しを残したいと思っている。
(埼玉県 本間洋子さん 72歳)

■ 告白できなかった片思い

 大学3年生のとき、同じ学部の女性に恋をした。髪が長く、目がくりっとした女性だった。しかし、自分に自信が持てず告白できなかった。そこで、彼女への思いを日記帳代わりの大学ノートにしたためるようになった。その後、彼女には付き合っている男性がいることがわかった。かなわぬ恋だと思い、1年後には書くことをやめてしまった。だが、日記につづった淡い恋は、今でも青春時代のいい思い出になっている。
(山形県 男性 53歳)

■ 海外に住む孫思い 英語で

 娘は約30年前に国際結婚し、以来オーストラリア在住。孫2人は英語をしゃべる。そこで、一念発起して英会話の勉強に励み、約18年前からは英語で日記をつけ、孫への思いなどをつづっている。私の夫が昨年他界したのを機に、書きためた日記帳を処分することも考えたが、読み返してみると、その時々の思いや情景が鮮烈に浮かび上がってきた。日記帳が私の宝物であることに気づき、絶対に処分できないと思った。
(東京都 大倉美智子さん 83歳)

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