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【読者会議】年賀状 どうしますか 

<Reライフアンケート>年賀状を郵便で出しますか?

更新日:2019年11月10日

 今年も2カ月足らず。年賀はがきが発売されましたが、メールやSNSすませる人も多いかもしれません。「終活年賀状」への関心も高いようです。来年の年賀状、どうしますか。


夫婦の「今年一番」を版画に

 自作の年賀状を一枚一枚見返すと夫婦の思い出話に花が咲く。

 広島市の西村保夫さん(71)、スミエさん(66)夫妻は1976年の結婚以来、二人で年賀状を作り続けている。毎年10月に木版画の下絵の相談をするのが年中行事。版画にするのは、その年に一番感動した風景だ。保夫さんが撮影した写真を見ながら選び、添える言葉も二人で考える。「1年間の『よかった』探し。この時間が楽しい」とスミエさん。

 夫妻として初めての年賀状は、日の出を眺める二人の後ろ姿の絵。当初は保夫さんがガリ版で作っていたが、92年からは木彫り教室に通い出したスミエさんの木版画になった。翌年、年賀状を刷り終わると「お疲れさん会」と称して県内の山村にあるそば屋へ。山歩きが趣味だった保夫さんの思いつきで、店の目の前の山に登った。保夫さんが山の感想を聞くと、スミエさんは「気持ちええね」と答えた。それがきっかけで夫婦登山を始めた。

 その頃から、年賀状に大山(鳥取)、木ノ宗山(広島)、石鎚山(愛媛)などの山々が登場する。二人で歩き遍路をした時は、四国の風景が版画になった。「感動した出会いに感謝をしながら、彫っています」とスミエさん。ラジオを聞きながら作業に没頭するのも楽しい時間で、受け取ってくれた人の感想も励みだ。

 無理はせず、二人が楽しめる範囲にしている。かつては全て手で刷っていたが、今は30枚くらいで残りはパソコン印刷に。手書きの一言は添える。スミエさんは「目も手先も衰え、思うように彫れないことも。図柄の細かいところはそぎ落とす工夫をしています」。

 保夫さんの病気で山歩きができなくなった3年前から、題材を身近な花に変えた。昨年は、種から育てた庭のロウバイが10年目に咲いた感動を版画に切り取った。西村夫妻は「版画年賀状が二人の趣味をつくり、共通の話題と友人を広げてくれた。楽しく続けたい」と話す。


■ やめた後も手紙でつながり

 〈79年の来し方あれこれ思いつつこれが最後と書く年賀状〉 80歳になるのを機に、この短歌とともに、最後の年賀状としました。年賀状は印刷でしたが、必ず自分で一筆を加えていました。書き終える頃には、手首が痛くなり、年末のおせち作りにも支障をきたすように。また、いただく年賀状は印刷だけのものが多くなり、味気なく感じていました。本当に大切な人とは、折に触れて手紙を出し合い、つながっています。
(愛媛県 永井弘子さん 81歳)

■ だんだんしんどく…迷う

 来年の年賀状を出そうか迷っています。水彩の風景画を描き、パソコンで編集し、楽しんでいた時期もありました。この10年は親しい友人と親戚に絞っていましたが、それもだんだんとしんどくなってきました。私の年賀状を楽しみにしてくださっている方もいるし、お返事も楽しみです。なので、やめたくはない気持ちもあります。ただ、暮れに追いかけられるようにバタバタするのはもう……とも思います。
(東京都 山形幸子さん 75歳)

■ 2通りのはがきで気が楽に

 親しい人の年賀状は届けばうれしいものです。私は前年届いた年賀状を見ながら、一筆書き添えています。印刷のみの人には「終活年賀状」も考えましたが、「新年の絶縁状」ともとられそうで、続けることに。そこで、2通りのはがきを用意しました。一筆書き添えて近況のやりとりをする人用と、印刷だけの人用。割り切ると気分が楽になりました。会社員時代は100枚以上、今は60枚以下になってきています。
(和歌山県 高尾伸也さん 69歳)

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