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ストレスを減らす工夫とは? その思考パターンから抜け出せ 

<Reライフ講座>自律神経を整える五つの方法 その2

更新日:2017年08月18日

 自律神経専門の整体院を経営する原田賢さんによる朝日カルチャーセンター新宿教室のReライフおすすめ講座「自律神経を整える五つの方法」。その採録の2回目は、2番目のポイント「ストレスを生む考え方を変える」です。自律神経を乱すもとになるストレスは、ある特有の考え方が原因で生み出されているようです。その考え方を変える方法とは。


瞬時に体に影響

 ストレスは体にどんな影響を与えるのか。講座では、受講者の一人にいすを使った実証実験を手伝ってもらった。いすに座った状態で左腕をまっすぐ前に伸ばしてもらう。その腕を原田さんが上から押す。受講者は腕が下がらないように力を入れて抵抗する。

 1回目の実験では、受講者に頭の中で嫌いな人や嫌なことを思い浮かべてもらった。その状態で原田さんが力を加えると、腕は簡単に下がってしまった。2回目は、過去の楽しいことなどを思い出してもらった。その状態で上から力を加えたが、今度は腕が下がらない状態が保てた。

 受講者は、最初の状態では「ほとんど力が入らなかった」と話した。2回目の状態では「それほど力を入れずに腕が下がるのを止められた」と話した。この違いはどうして生まれたのだろうか。

 脳にストレスの情報が入ると、脳は交感神経を働かせる信号を筋肉に送る。すると筋肉は緊張して収縮する。その状態で、さらに「抵抗してください」と脳が命令しても、筋肉はそれ以上の収縮はできない。このため、力はほとんど入らず簡単に腕を押し下げられてしまった。

 逆に、リラックスさせる情報が脳に入ると、副交感神経が働いて筋肉は緩む。その状態で上から力が加えられると、初めて筋肉が収縮し、下げられないように抵抗する力を発揮した。

 この実験は、ストレスが瞬時に体に影響として現れることを示した。

陥りやすい思考パターン

 自律神経を乱している人は、自分自身の考え方でストレスを増やしている。米国のデビッド・バーンズ博士は、うつ病患者に10通りの思考パターンがあること発見した。この悪い考え方を変えることでストレスを生み出すことを防ぐことが可能という。

 代表的なのは「物事を悪い方に考える」タイプで、小さなミスをしただけで全てが台無しと考えたり、良いことを無視してしまったりする。例えば、病気の10の症状のうち9が治っているのに「どうして一つだけ治らないのか」と考え込んでしまうタイプだ。

 「完璧主義」も当てはまる。テストで100点とらないと気が済まないなど、何でもきちんとやろうとすることでストレスがたまる。「しなければならない」とか「すべきではない」などと自分へプレッシャーをかけるタイプも該当する。

 「他人を変えたがる」こともパターンの一つ。誰しも己の成功体験を基に自分自身の考え方を「正しい」と考えがちだが、他人は別の考え方を正しいとみなしている。そんな他人の常識を無理に変えようとするからストレスが発生する。夫婦であってもあてはまる。

 結局、他人は変わらないから自分が変わるしかない。ストレスを感じたらストレスにならない別の考え方を作り出す。この積み重ねによってストレスは減らせるという。

悩まずに頭の切り替えを

 普段からいろいろなストレスがもやもやと頭の中から出てきてしまって常に悩んでいる人がいる。これはすぐに悪い方に考えてしまう癖がついているからだ。

 いすを使った実証実験で証明されたように、無理やりでも楽しいこと好きなことリラックスできることを思い浮かべて頭の中を切り替えることが必要になる。

 なぜなら「悩んでいる」と「考えている」は違うからだ。前者は思い煩うことで、後者は結論を導き出すこと。悩んでいることを紙に書き出し、間違っていてもいいから、それに対する結論を1度出してしまうのがよい。ずっと悩んでいる状態はストレスをためることになる。

深刻なのは、ストレスをため込んだ揚げ句、体を弱めてしまうことだ。内臓を包み込む筋肉が弱まると体の機能も弱まり、自律神経を乱す原因になる。だから、ストレスをため込まないように、頭の中をリラックスさせて常に切り替えることがとても大切になる。

●講師プロフィル 原田 賢(はらだ・けん)

 1976年生まれ。2014年、東京都八王子市に「自律神経専門整体 元気になる整体院」を開院。著書に「自律神経を整えるストレッチ」(青春新書インテリジェンス)がある。

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