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現役のモデル講師が明かす「歩き方の極意」とは? 

<Reライフ講座>ポージング&ウォーキング (下)

更新日:2017年09月27日

 プロのモデルも指導するポージングディレクターの中井信之さんが、美しい立ち方や歩き方のコツを伝授した。

 「立ち姿を美しく見せるコツは、片足重心にある」と、中井さんは説く。

 肩幅ぐらいに脚を開き、どちらでも良いので片脚に重心をかけてみる。例えば右に重心を置けば左足が浮くので、左のヒザを右脚に寄せるように「くの字」に傾ける。その上で、重心側の肩をちょっと後ろに引いて、顔は正面を向ける。「これが『Aライン』立ちです。こう立つと、背筋が伸びて胸が開きます。また、片方の肩を引くことでそこに奥行きが生まれ、顔の印象が引き立ちます」

 脚をそろえる「Iライン」立ちもある。そろえた脚の片方を、座っている時と同じ要領で少し引き、引いた軸足の土踏まずに、残した足のかかとをつける。つま先は60度ぐらい開き、前脚を軽く軸足の方に寄せる。「この姿勢を保つのは難しいかもしれませんが、写真を撮られる時などに『Iライン』でスッと立つと、美しく見えます」

 立った時も、手の所作が重要になる。手がブラブラして位置が決まらないと、美しくは見えない。

 基本の立ち方は「Aライン」。重心側の手を、体の後ろに隠してもいいし、腰にあててもいい。パンツのポケットや、服のえりのあたりに添えてみる。まぶしさを遮るように額のあたりにかざしたり、髪の毛を整えたりするしぐさも、自然にできれば有効だ。「腰に手を添える時は、手首を折ること。手を裏返して腰にあてれば、ウエストを高く見せることもできます」

バッグは小道具 自分を美しく見せよう

 バッグの持ち方も、かなり重要だ。ただぶら下げてしまっては、どこか男っぽく見えてしまう。「バッグの形は様々ですが、基本は体に寄せること」だと中井さんは言う。「脇を締め、バッグを体に重ねるように持つ。すると、体が小さくきゃしゃに見え、バッグもきれいに見えます」

  バッグの持ち手に腕を通した時は、一の腕(手首~ひじ)を体に引き寄せる。手首は内側にひねる形にする。そうしないと、ボクシングのファイティングポーズのようになって美しくない。手はギュッと握らず、人さし指を中心に軽くたたむと優しい雰囲気が出る。「伸ばした人さし指に沿わせるようにペンを軽く握り、そのペンをスルスルと抜く。そんな握り方を練習してみましょう。顔のあたりや、服の襟に手を添える時などにも応用できる手の形です」

 ストラップが長いショルダーバッグなら、腕を折り曲げ、ストラップを軽くつまむように手を添えたり、ストラップの付け根の金具に手を添えたりすると良い。

美しく「歩く」3つのコツ

 美しい座り方、立ち方や所作を覚えたら、いよいよ歩き方。少し難しいが「コツはある」と、中井さんは話す。

 まず大事なのは、胸を張ること。「胸に空気をためる感じで。胸のレントゲンを撮るとき、息を吸って、止めますね。あの感じです。そうすると、自然に胸が開いて、おなかが引っ込みますよ」

 次に大切なのは目線だ。正面の鏡に映る自分の目を見つめるイメージで「そこに向かって歩くぞ」と、強く意識する。できるだけまばたきもしない。うまく意識できれば、アゴの位置が決まり、頭がぐらぐらしなくなる。「それだけでも、歩き方はかなりキレイになります」。実際には、ずっと目標を見つめ続けて歩くのは難しいが、例えばスピーチのために登壇する時なら、自分が歩く経路を、あらかじめしっかりイメージすることが大切だ。

 美しく歩くには、ある程度の筋力も求められる。脚をいつもの歩幅で開き、前の足のつま先を浮かせ、後ろの足のかかとを浮かせてみると、体がぐらつくはずだ。それは、腹筋など体幹の筋肉にとっては無理な姿勢だからだ。「歩いている時には、必ず1本足で踏ん張る瞬間があります。その時に使っている筋肉を意識したり、適切に体幹を鍛えたりすることは、美しく歩く上で重要です」

 女性の美しい歩き方を考える上で、ファッションモデルのランウェーでの歩き方は良いお手本になる。両脚をひざの内側を軽くするように交互にクロスさせ、1本のラインを足の裏で意識するようにトレースする。「この時、下を見てはだいなしです。先ほど学んだように、目線をしっかり決めましょう」。腕は、棒のようにそのまま下におろし、手の重みを意識する感じで。腕は大ぶりにせず、手のひらがおしりのあたりを軽く擦る感じで動かすのがコツだ。

 美しい歩き方を身につけるには、ある程度時間がかかるが、普段から意識して歩くしかない。ヒールの高いクツを履いて歩けばカツカツと靴音が鳴るが、それも参考になる。均等なリズムを刻んでいればOKだが、引きずったような音をたてていないか注意する。「あとは笑顔が大事」だと中井さんは言う。「歩いている時も、振り返る時も笑顔を絶やさない。自分の歩く姿を鏡で見た時は、笑顔を確認する。笑顔は自己承認です。自然な笑顔で歩いていれば、私はイケているってことですから」

中井信之(なかい・のぶゆき) 1960年生まれ。ポージングディレクター。俳優。モデル。タレント養成所で5000人以上のタレント志望者を指導。著書に「美人な『しぐさ』」「オトナ女子のための モテしぐさ図鑑」がある。

この記事は、朝日カルチャーセンター新宿教室で2017年9月18日に開かれたReライフおすすめ講座「ポージング&ウォーキングコンビネーション」の内容を採録したものです。

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