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寝不足はもちろん寝過ぎも命を縮める 

Reライフおすすめ講座「睡眠習慣を整える」その1

更新日:2017年11月23日

 質の良い睡眠をとるために私たちは何をすればいいのか。婦人科医松村圭子さんが睡眠の効果について語った。

 「質の悪い睡眠」の例を六つあげます。

  • (1) ベッドに入っても30分以上寝付けない
  • (2) 夜中に3回以上目が覚める
  • (3) 朝スッキリと起きられない
  • (4) 起床時、疲れが残っている気がする
  • (5) 睡眠不足なのに朝早く目が覚めてしまう
  • (6) 日中何度も眠くなる

 このどれかに該当すれば注意が必要です。

 統計資料から家事時間の国際比較をみると、日本の男性は他国に比べ家事時間が短く、逆に女性は長いという特徴があります。

 睡眠時間を比較してみると、日本は男女とも世界最低の短さで、1位の国とは約1時間の差があります。特に日本の40代女性は世界一睡眠時間が短いといえます。

 日本で行われた「睡眠時間と死亡リスク」の研究データによると、男女とも7時間が最も死亡リスクが低く、短くても長くてもリスクは増えるようです。

 睡眠不足になると太りやすくなります。原因は、食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減少し、逆に食欲を促すホルモン「グレリン」が増加するためです。加えて腸管から出るPYYという食欲を抑えるホルモンも減少します。

 さらに時計遺伝子の一種「BMAL1(ビーマルワン)」が夜間に増加します。これは脂肪をため込む遺伝子で、食べたものが脂肪になってしまいます。睡眠不足は生活習慣病になりやすいのです。

 特に女性はホルモンの変動に揺さぶられやすいといえます。

 月経が終わるとエストロゲンが増加し、次に排卵が起こり、その後「母のホルモン」と呼ばれるプロゲステロンの分泌が主になります。

 赤ちゃんを育むためにお母さんはゆったりと休まなければなりません。そこで、プロゲステロンには眠くなる作用があります。一方、体温を上げる作用もあるため眠りが浅くなる。このため「眠いんだけど眠りにくい」現象が起きるのです。

 このように女性は更年期や妊娠の時期にホルモンの分泌が劇的に変化するため、睡眠が乱れやすいのです。

 では私たちはなぜ眠るのでしょうか。その理由は全てが解明されているわけではありませんが、脳と精神をメンテナンスする三つの効果があるとされます。

 寝ている間に老廃物を分解して脳の修復・再生作業などの処理を行うことで、老化を防ぎます。心をリラックスさせて精神を安定させる効果もあります。寝ている間に記憶を定着させている効果もあります。

松村圭子(まつむら・けいこ) 日本産科婦人科学会専門医。2010年、成城松村クリニック開院。著書に「10年後もきれいでいるための美人ホルモン講座」(永岡書店)「女性ホルモンを整えるキレイごはん」(青春出版社)など多数。モバイルサイト「ルナルナ」顧問医。

この記事は、朝日カルチャーセンター新宿教室で2017年10月22日に開かれたReライフおすすめ講座「睡眠習慣を整える」の内容を採録したものです。

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