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生きがい探しは付箋紙を使って 

Reライフおすすめ講座「定年後の楽しみ方」その2

更新日:2018年02月23日

 放送大学客員教授の遠山紘司さんによるReライフおすすめ講座「もっと知りたい、定年後の楽しみ方」の採録2回目は、「生きがい探し」です。付箋(ふせん)紙を使った、誰でもできる生きがい探しの手法をご紹介します。

45個あれば楽しくなる

 子どものころ、「大人になったら何になりたい?」と聞かれたことがあるかと思います。逆に同じ質問を小さな子にしたこともあるのではないでしょうか。子どもの答えは「イチロー選手のようになりたい」「お医者さんになりたい」「お菓子屋さんになりたい」などと個別具体的です。子どもの意識の下には、すでに見たり聞いたり会ったりといった経験が下地にあるからです。

 もしあなたが「おじちゃん、定年になったら、何をしたい」と聞かれたとします。みなさん、どう答えますか?きちんと答えられる大人はそうはいないと思います。生きがい(目標)をどうやってつくっていくか、見つけていくかということです。

 「生きがい」には積極的な生きがいと消極的な生きがいの二つがあります。

 積極的な生きがいとは、自分から取り込んでいこうとする生きがいのことで、かなり長期にわたります。より良くしたいとか、楽しくしたいという思いがプランに含まれています。家の中でできることと家の外でできることの二つに分けられます。屋内ではパソコン、仕事、読書、料理、楽器、ダンスなど。屋外では家庭菜園、ウォーキング、写真、ボランティアなどです。

 受け身で楽しむ消極的な生きがいもあります。テレビや映画鑑賞、音楽や美術の鑑賞のほか外食などが含まれます。屋外ではツアー旅行、孫と遊ぶ、イヌの散歩などでしょう。これらは11日短期間の積み重ねで、無理せずできます。「きょう、楽しかったな」という過ごし方です。

 生きがいを持つには、これらのバランスが大切です。積極的な生きがい、消極的な生きがい、屋内でするもの、屋外で行うもの、これらが4~5個バランスよくあると楽しくなります。

■書き出してまとめれば見えてくる

 では、「生きがい」をどうやって探せばいいのでしょうか。付箋紙を4050枚、A4判の白い紙を10枚程度用意してください。

 付箋紙には「自分が何をしたいのか」をキーワードか短文で12行にして書きます。例としては、「自分が興味あること」「自信を持っていること」「得意なこと」「これまでに蓄えた知識や経験」「子どものころからの夢」「したくても出来なかったこと」。せっかくですから「不得意なこと」「これだけはしたくないこと」も書き出してみてください。

 1週間ぐらいかけて4050枚ぐらいたまったら、A4の紙ごとに似たようなものを集めて分類します。付箋紙を「積極的なもの」と「消極的(むりせずにできる)なもの」に分け、さらに「屋内でするもの」と「屋外でするもの」に並べ直します。似た項目をまとめていくと、3分の1ぐらいに減ります。そうすると自分がやりたいことが客観的に見えてきます。生きがいが「文字」で見えてくるのです。

 その中には「囲碁・将棋」とか「町内会」とか、自分1人ではできないものも入っています。やるための情報を集める必要が生まれます。

 定年になると生活の中心は地域になります。地域で自分が関心あるものを探すことも生きがいを見つけることにつながります。

 地域活動に関心がある人なら祭りや運動会、スポーツ指導など。福祉分野に関心があるなら施設や老人ホームの手伝いなど。趣味や技術に関心があれば、囲碁・将棋やダンス、パソコン指導など。自然保護なら川・公園のごみ清掃や里山保護活動。国際交流ならホームステイへの協力や日本語指導などもあるでしょう。

 これらの情報は市役所など行政の広報を発行している部署や市民活動支援センターに行けばわかります。地域の掲示板や回覧板をこまめにみることもお薦めします。そして、実際に人が集まって活動している公民館や体育館、自治会・町内会、NPO団体などをのぞいてみて自分にあっているかどうかを確かめてみることです。

遠山 紘司(とおやま・こうじ)

1942年生まれ。理学博士、工学博士。横浜国立大学、放送大学、文部省、神奈川工科大学を経て、現在、放送大学客員教授として「問題解決の進め方」を担当。2012年の定年を機に、「定年は2度目の人生のスタート」と位置付け、定年前後の現状や問題点と理想的な生き方を実地調査もしながら模索している。著書に「もっと知りたい! 定年の楽しみ方」(学文社)。

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