ReライフTOPイベント講座イベント・講座開催リポート

生きがいはいたるところに 

Reライフおすすめ講座「定年後の楽しみ方」その5

更新日:2018年02月28日

 Reライフおすすめ講座「もっと知りたい、定年後の楽しみ方」の採録シリーズ5回目(最終回)は、「さあ、楽しみましょう」です。放送大学客員教授の遠山紘司さんが第二の人生を楽しく生きるコツを伝えます。

 定年後、過去の仕事を生かして楽しみながら仕事をしている友人がいます。高校で書道の先生をしていて、国内の有名書道展に入賞するセミプロ級の腕前です。駅前に書道教室を開き、週3回、社会人や高校生を対象に教えています。高校まで書道を習っていた別の友人は、県庁勤めを定年した後、小学生を対象に基本を教えています。自宅で週3日、教室を開いていますが結構はやっています。後者は、趣味を生かしている例です。

 オシャレを楽しむ人もいるでしょう。スーツとネクタイから卒業して、明るい色のジャケットを着こなす人もいます。大人が「いいな」と思うのは帽子です。顔の形に合わせて選ぶのが難しいのですが、これがぴったりあうと「格好いい」のひと言です。

 旅もあるでしょう。前年に旅をした国の写真とコメントを年賀状に記して送ってくる友人がいます。「10年で海外50カ国」と決めて55歳から65歳までの10年間に1000万円を貯金。実際は50カ国を8年で達成しました。

 ツアー旅行で行くとしても、事前に旅行先の歴史や政治、経済、文化などを図書館に通って調べると楽しみが倍加するそうです。2カ月くらいかけて楽しんで調べてから旅立つ友人もいます。「実際の旅行は調べた結論を見に行くようなものだ」と言っています。

 国内旅行だと、私の場合、行き先の県や市町村の観光課に電話やメールをしてパンフレットを請求します。立派なのが無料で届きます。それを参考に自分で計画を立てるのが楽しい。地方に行くならちょっと不便ですが路線バスを使うのも楽しみです。鉄道なら「青春18切符」が面白い。年間70万人が利用していますが、多くは定年後の人のようです。例えば新幹線で九州に行って、現地で少し長く滞在するときに利用します。「旅よりももっと楽しい旅プラン」という川柳をつくった先輩がいます。要するに旅行そのものよりもその前の計画するときが楽しいということです。

 家庭菜園は、自分がいろいろと手をかけてつくったものを収穫するときが楽しいですね。戸外に出られるし運動にもなります。他人とおしゃべりが得意でない人、あまり他人と関わりたくない人でも、花や野菜に語りかければいいのです。運動にもストレス解消にもなります。

 主婦に定年はありません。夫が定年になった時、炊事や洗濯、掃除など家事の分担を夫婦で見直す必要があります。私の経験から、「覚えると楽しい」と思ったのは料理です。定年後に2年間料理教室に通いましたので、いまでは台所に立つことに抵抗はありません。特にいいのは、家内が留守の時、1人で好きな料理をつくることです。料理のいいところは、家族に褒められることです。

 人生100歳時代とわれています。定年後は、100歳まで35年もある2度目の人生と言えるでしょう。せっかくですから「生きがい」を持って生きたいものですし、定年後は笑って、笑顔で過ごしたいですね。

遠山 紘司(とおやま・こうじ)

1942年生まれ。理学博士、工学博士。横浜国立大学、放送大学、文部省、神奈川工科大学を経て、現在、放送大学客員教授として「問題解決の進め方」を担当。2012年の定年を機に、「定年は2度目の人生のスタート」と位置付け、定年前後の現状や問題点と理想的な生き方を実地調査もしながら模索している。著書に「もっと知りたい! 定年の楽しみ方」(学文社)。

関連記事

イベント・講座開催リポートの関連記事

PAGE TOP