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声だって老化する 若々しく保つヴォイス・メソッドとは 

Reライフおすすめ講座「老いない声と表情」その1

更新日:2018年05月15日

 声は魔法です。小さな赤ちゃんでも、大きな泣き声で大人たちに自分の意思を伝えることができます。こうした声の持つエネルギーに着目した「ヴォイス・メソッド」の考案者、佐藤慶子さんによる、年をとっても若々しく魅力的な声と表情を維持できるレッスンを3回に分けて紹介します。


 声にも年齢があり、老化します。例えば最近こんなことはありませんか。低音になる。声が細くなる。モソモソとしゃべる。話し出してもすぐ声がしわがれたり、かすれたりする。大きな声が出ない。だみ声になる。

 これらの原因は加齢です。会話の量が少なくなるなど、声を使わないことから来る老化もあります。大きな声を出す機会が減っていることも影響するでしょう。

 顔の表情にも年齢があります。最近、無表情になりがちではありませんか。気難しそうな顔になっていませんか。嫌みがこぼれそうになったり、愚痴があふれそうな表情になったりしていませんか。あるいは意地悪そうになる。みけんにしわを寄せる。神経質そうになる。口がへの字に見える。つまらなそうに見える。

 こんな表情になるのは、「楽しい」「うれしい」「すてき」といった明るい感動が減っているためです。あるいは、「こんなはずではなかった」という自己実現への不安と不満が影響していることもあります。その人の境遇とか周囲の環境など事情はさまざまあります。

 実は、声と表情は密接につながっています。声は心の表現でもあります。感動が少なくなると声も無表情になります。反対に、声が豊かになると感情も豊かになります。声と表情は相互関係にあって、豊かな声を出すときは表情をつくるときの筋肉、表情筋を大いに使っているのです。

 筋肉は普通、骨についているのですが、顔では皮膚についているのです。皮膚についているから細かな表情ができ、そのため皮膚にも影響します。声を表現豊かにするためにも表情筋を鍛えましょう。普通に表情筋を使っているつもりでも、加齢によって知らぬ間に動きにくくなっています。硬くなった表情筋を動かすことによって声だけではなく心も豊かになるのです。美容で言う「リフトアップ効果」につながります。

 表情筋は全部で60ぐらいあります。なかでも口の周りに一番多く集まっています。年齢を重ねると、人生のなかでいろいろあるから我慢したり感情を抑えてしまったりとか、そういうことで表情筋が動きにくくなったり疲れてしまったりします。

 例えば接客のとき、「もっと明るい声と笑顔で接するように」と分かっていても思うようにいかない。気持ちがあっても難しい。そんなとき、表情筋を緩めて出したい気持ちを素直に、声や表情に込めてみましょう。声だけでは無理。心(気持ち)だけでも苦しい。顔の表情も使って、声と心と表情を全部一緒に表現すると、自然と感情をいきいきと表現できるようになります。人間の持っている本来の姿に戻すのです。そうすれば、きっとあなたらしい魅力がうまれるでしょう。

 このレッスンでは、声と表情の双方を豊かにすることを目指します。豊かでよく響く声を手に入れ、若々しい表情を目指しましょう。

この話は、朝日カルチャーセンター新宿教室で2018年3月7日に開かれたReライフおすすめ講座「老いない声と表情」の採録の第1回です。次回から実践に入ります。

佐藤 慶子(さとう・けいこ) ヴォイス・アーティスト、ヴォーカリスト、作曲家、ピアニスト。桐朋学園音楽大学作曲科卒。独自に開発したヴォイス・メソッド「声力(こえぢから)ワークショップ」を各地で開催し、役者や歌手から広く一般までを対象に指導。万葉集の和歌による「オリジナル万葉弾き語りコンサート」をシリーズで開催。「五感の音楽」を提唱し、映像、インスタレーションなどのマルチメディア・アートを国内外で展開。著書「しあわせを呼ぶ声の魔法 あなたを変える31のヴォイス・エクササイズ」(ヤマハミュージックメディア刊)CD「万葉言の葉」、映画「脱皮」のプロデューサー・音楽監督など。MuCuL 代表。五感の学校@広尾・五感の学校@スクール主宰。朝日カルチャーセンター新宿教室では毎月第4金曜に「輝く声のレッスン」を開催中。

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