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日本人の大腸に異変?!食生活の変化が影響 

腸のことを理解しよう(1)

更新日:2019年04月10日

 指紋のように一人一人異なる腸内環境ですが、健康長寿をもたらす腸にするのか、病気を引き起こす腸にするのかは自分次第。
 自分の食べるものが腸内環境をつくることを意識して健康長寿を実現する腸を育てましょう。
 腸とはどんな臓器なのか、大腸におもに存在する腸内フローラとはどういうものなのか、6回にわたってお伝えします。

 約20年間で2倍以上に増え、今後も増加することが予想されている大腸がん。男性は胃がん、肺がんに次いでかかる人が多く、女性は乳がんに次いで多い身近ながんです。大腸がんが増加している大きな原因と考えられているのが、日本人の食生活の欧米化です。牛、豚、羊などの赤肉、ハムやソーセージなどの加工肉の摂取は、大腸がんになるリスクを高める可能性が指摘されています。


 近年ブームにもなっている糖質オフの食習慣も、大腸内の環境を悪化させる一因になると考えられます。大腸がんの予防には、食物繊維の摂取が効果的であることがわかっていますが、糖質オフにより食物繊維を含む炭水化物を極端に制限すると、食物繊維が不足してしまうのです。

 また、大腸などの粘膜に慢性の炎症または潰瘍を引き起こす潰瘍性大腸炎やクローン病もこの10年で倍増しています。原因は明らかになっていませんが、かつての日本人にはあまり見られなかった病気で、食生活が欧米化して以降、増加傾向にあることが指摘されています。

 大腸の病気が増加していることからわかるように、日本人の腸内環境は、悪くなりつつあるといえます。

監修:松井 輝明 先生(まつい・てるあき)帝京平成大学教授

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