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大腸と小腸の働きは違う?腸のメカニズムを知ろう  

腸のことを理解しよう(2)

更新日:2019年04月10日

 腸とはどんな臓器なのか、大腸におもに存在する腸内フローラとはどういうものなのか、6回にわたってお伝えする企画の第2回。今回は腸のメカニズムを紹介します。

 そもそも大腸には、どのような働きがあるのでしょうか? 

 腸は大きく分けて小腸と大腸があります。胃、十二指腸から続く小腸は「空腸」「回腸」からなり、栄養素の吸収が主な働きです。長さは約6mあります。小腸で吸収された食べ物の残りかすや吸収されなかった食物繊維は大腸に送られます。

 小腸は我々の生命に重要な臓器のため、免疫が発達しており、他の臓器に比べて病気が少ないのです。小腸と大腸の境界に盲腸があります。

 大腸は「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」「直腸」からなり長さは約1.5m前後です。上行結腸では内容物は水様ですが、徐々に水分が吸収され横行結腸終末部から下行結腸では粥状に、S状結腸で初めて便の形状になりためられます。そして、食事等の胃結腸反射などにより直腸に下り、大脳から排泄指令が出て、肛門括約筋の働きにより排便されます。

 便が形成されるS状結腸・直腸で大腸がんの発症頻度が高いのは、特に便が形成されるこの部位に腸内細菌の数が多く、腐敗菌による有害物質の発生が多いからと考えられています。

 指紋のように一人一人異なる腸内環境ですが、健康長寿をもたらす腸にするのか、病気を引き起こす腸にするのかは自分次第。
 自分の食べるものが腸内環境をつくることを意識して健康長寿を実現する腸を育てましょう。                    

監修:松井 輝明 先生(まつい・てるあき)帝京平成大学教授

日本大学医学部卒業。医学博士。日本大学板橋病院消化器外来医長、日本大学医学部准教授を経て現在、帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科 健康科学研究科 健康栄養学専攻長 教授。厚生労働省薬事食品衛生審議会専門委員、内閣府食品安全委員会専門委員、日本消化器病学会評議員、日本実験潰瘍学会評議員、日本高齢消化器病学会理事、日本消化吸収学会理事など歴任。消化器一般、機能性食品の臨床応用を専門に研究。

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