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有害物質が全身に!?大切な大腸のフローラ 

腸のことを理解しよう(3)

更新日:2019年04月10日

 腸とはどんな臓器なのか、大腸におもに存在する腸内フローラとはどういうものなのか、6回にわたってお伝えする企画の第3回。今回は腸内細菌がつくる腸内環境の大切さがテーマです。

 便が形成されるS状結腸・直腸などでおもに発生する腐敗菌による有害物質。

 これらは大腸だけに悪影響を及ぼすのではなく、腸管壁を介して血流にのり、全身に送られるといわれます。そして肌荒れや肥満、免疫力の低下、うつ病や認知症といった全身のさまざまな病気の原因となることを示唆する研究が出てきています。

 では、大腸に有害物質を発生させないためには、どうすればよいのでしょうか。

 そのカギを握るのが腸内細菌です。私たちの体には多くの細菌が存在していますが、特に多く存在しているのが大腸です。その数は1000種類以上、数百兆個以上にも及び、総重量は約2kgもあると言われています。

 そして種類ごとに、腸内に定着している領域が分かれています。その様子がお花畑に似ていることから腸内細菌の集合体は「腸内フローラ」と呼ばれています。

 腸内細菌は酸素や胃酸、胆汁がない場所を好んで生息します。大腸は消化管の最も奥にあり、酸素や胃酸、胆汁が行き届かないことから、その多くは大腸に生息しているのです。

 指紋のように一人一人異なる腸内環境ですが、健康長寿をもたらす腸にするのか、病気を引き起こす腸にするのかは自分次第。
 自分の食べるものが腸内環境をつくることを意識して健康長寿を実現する腸を育てましょう。

監修:松井 輝明 先生(まつい・てるあき)帝京平成大学教授

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