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短鎖脂肪酸に注目!不足すると腸内環境が悪化 

腸のことを理解しよう(5)

更新日:2019年04月17日

 腸とはどんな臓器なのか、大腸におもに存在する腸内フローラとはどういうものなのか、6回にわたってお伝えする企画の第5回。今回はビフィズス菌などがつくる注目の物質・短鎖脂肪酸を学びましょう。

 最近注目されているのが、腸内細菌がつくる酪酸、酢酸、プロピオン酸などの「短鎖脂肪酸」という物質です。

 腸内の環境を弱酸性にすることで、悪玉菌の増殖を防ぐほか、腸内の炎症を抑える作用があるとされます。

 さらに腸管から吸収されて全身に送られることで、さまざまな作用をもたらす可能性が指摘されています。例えば脂肪細胞に働きかけることで、脂肪が過剰に蓄積するのを防いだり、脂肪を燃焼させる効果などが期待されています。

 短鎖脂肪酸は善玉菌の一つ、ビフィズス菌などによる発酵によってつくられます。

 もともと日本人の大腸内にはビフィズス菌が多く存在していますが、加齢や偏った食生活、極端なダイエットなどによって減少します。

 ビフィズス菌など善玉菌が不足すると短鎖脂肪酸もつくられず、腸内環境が悪くなり、悪玉菌が増え、さまざまな健康トラブルを引き起こすことになるのです。

 指紋のように一人一人異なる腸内環境ですが、健康長寿をもたらす腸にするのか、病気を引き起こす腸にするのかは自分次第。
 自分の食べるものが腸内環境をつくることを意識して健康長寿を実現する腸を育てましょう。

監修:松井 輝明 先生(まつい・てるあき)帝京平成大学教授

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