ReライフTOP特集連載・コラム

ポイントをためて、街へ出よう! 

なぜ今キャッシュレス? 企業の取り組み(3)楽天

更新日:2019年07月30日

 キャッシュレス化を進める企業の取り組みを紹介するシリーズ3回目は、楽天ペイメント(本社・東京都世田谷区)。今年4月、楽天グループの決済事業を束ねる形で新設された。利用者に好評のポイントプログラム、1億を超える楽天IDの登録数、加盟店網300万という「3本柱」を生かし、ネット空間だけでなく街のお店で「簡単でおトク」に使えるサービスを目指している。

 

楽天ペイメント楽天ペイ事業本部事業戦略グループの垣内朋子さん。「一時的なキャンペーンではなく、『ずっと使いやすく、ちょっとおトク』を目指します」と話す。

「現金よりおトク」なポイント

 楽天ペイ事業本部事業戦略グループの垣内朋子さんは、キャッシュレスのメリットを「現金よりおトクに買い物ができること」と話す。スマホ決済の「楽天ペイ(アプリ決済)」は200円ごとに1ポイントつき、クレジットカードの「楽天カード」とひもづいていれば、100円ごとに1ポイント加算される。月替わりで対象店舗が変わる10%ポイント還元キャンペーンもある。ポイントの二重取りや三重取りもできて、ためやすいのが特徴だ。

「楽天スーパーポイント」の発行数は2018年だけでも2500億円分、累計1.2兆円分にのぼる。

 さらに、楽天グループのサービスを利用するために登録された楽天IDの数は1億を超える。すでに楽天IDを持っていてクレジットカードと連携させていれば、楽天ペイを利用するための初期設定は非常に簡単だ。個人情報の保護のため、複数のプロセスで認証を行いながらも、最短10秒セットアップなど、簡便な仕組みになるようにも工夫しているという。セキュリティ面ではこれまで同様に厳しい基準を設けた。

 利便性を高めるため、今年3月には「楽天ペイ」アプリをリニューアルし、さまざまな決済やポイントの機能を集約した。例えば楽天ペイを使ってコンビニで買い物をするとき、かつてはペイとポイントの機能ボタンが離れていたが、新しいアプリはメインメニューとしてポイントカード機能があり、より切り替えがスムーズになった。

「キャッシュレススタジアム」の挑戦

 今春、楽天ならではのユニークな取り組みが話題になった。多くの人にキャッシュレス決済を体験してもらおうと、今年から自社グループが運営するスポーツチームが拠点とする仙台と神戸のスタジアムで「完全キャッシュレス化」を始めた。プロ野球の楽天とサッカーJ1神戸のホーム戦が対象で、楽天ペイや電子マネーの楽天Edy、楽天ポイントカードのほか、他社を含めたクレジットカードなどが使えるようにした。

 観客席でビールの売り子がQRコードを印刷した紙を首から提げ、客がスマホでQRコードを読み取って楽天ペイで支払ったり、子どもが親からもらったお小遣い1000円をEdyにチャージして売店で買い物をしたり。スタジアム内にスタッフが常駐する「キャッシュレスデスク」を設けたほか、困っている人がいたらスタッフが声をかけて使い方を説明している。「想像していたよりも混乱せず、スムーズに始められた」と垣内さん。「現金が使えない場所」をあえて作ってキャッシュレスを体験してもらうことで、その後も使ってもらいたい考えだという。

「ずっと使いやすい」サービスを

 全国300万カ所で使える加盟店網も魅力の一つ。楽天グループでは営業が連携し、お店にグループ内の各種決済サービスを一緒に提案できる。楽天ペイとポイントプログラムの導入で顧客単価が上がったというデータもあり、加盟店側にもメリットを感じてもらいやすいという。

 利用者には、「決済はインフラでずっと使ってもらうものなので、一時的ではなく、ずっと使いやすいサービスを届けたい」と垣内さん。「ずっと使いやすく、ちょっとおトクで楽しい」ことを重視する。「楽天ペイアプリを使うようになって、家計管理がしやすくなった」とか、「どれくらいポイントがたまったのかを見るのが楽しい」という人もいるという。

 「ポイントをためたり使ったりすることは、ワクワク感がある。『楽しい』と思ってもらうことが大切だと考えています」

なぜ今キャッシュレス? 企業の取り組みの連載

Reライフスペシャル

関連記事

連載・コラムの関連記事

PAGE TOP