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「子どもに負担をかけたくない」 どんな墓を選ぶ? 

シニア生活文化研究所所長・小谷みどりさんに聞く お墓選びのQ&A

更新日:2019年09月25日

 あなたは、誰とお墓に入りたいですか? 合葬墓や納骨堂、樹木葬など、弔いのあり方も多様化しています。これからの時代に合った新しいタイプのお墓について考えてみてはいかがでしょうか。朝日新聞「Reライフプロジェクト」の読者会議メンバーから寄せられた疑問に、シニア生活文化研究所所長の小谷みどりさんが答えてくれました。

Q: 子どもに墓参りの負担をかけたくない

A: 合葬や納骨堂など、新しいタイプのお墓を検討してみては

 お墓参りの負担に、墓の掃除や継承を挙げる人が多いですが、駅から近く全天候型の納骨堂や、継承を前提としない合葬墓を志向する人も増えています。時代とともに家族やライフスタイルが変われば、墓の形も変わって当然です。埋葬のスタイルの視野を広げてもよいでしょう。

Q: 新しいタイプの墓を選ぶ際の注意点は

A: 個別安置の期間や、運営主体の経営状況を確認しましょう

 「永代供養」は仏教用語で、自治体などでは「合葬墓」と呼ばれます。子々孫々継承する前提ではない点は同じですが、個別安置の期間はまちまちです。7年後に合葬するところもあれば、33年後のところもあります。また、寺などの運営主体の経営状況も確認しておいた方が安心でしょう。


Q: できれば海に散骨してほしい

A: 残された家族の気持ちや墓参りの習慣も考慮しましょう

 仏間のない家が増え、故人に手を合わせる場所がお墓だけという人も多いはず。遺骨の一部ではなくすべてをまく場合、残された家族が「どこに手を合わせてよいのか分からない」と戸惑うこともあります。船を借りて地図を手に散骨した場所を探し、海で手を合わせる遺族もいるほどなので、しっかり相談を。


Q: 「墓じまい」をしたいが親戚に反対された

A: 問題を先送りせず、話し合いの場で合意点を探して

 墓の継承ともつながりますので、親族と粘り強く話し合うことが第一です。しかし反対されて改葬できない状態が続くのであれば、その親戚に墓参りをお願いするのも一案です。シルバー人材センターやふるさと納税を利用した墓参り代行もあるので、検討してみるのもよいでしょう。

<答えた人シニア生活文化研究所所長 小谷みどりさん

 こたに・みどり/1969年生まれ。専門は死生学、生活設計論、葬送問題。国内外のお墓や葬儀の現場を歩き、その実態や死生観の変化などを伝える。第一生命経済研究所に25年あまり勤務。著書に『<ひとり死>時代のお葬式とお墓』(岩波新書)、『没イチ』(新潮社)など。

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