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転職の書類選考で人事担当者に「刺さる」前向き表現74 

キャリアコンサルタント・南川政恵さん講演

更新日:2019年11月13日

 転職でセカンドキャリアを築くことを目指して履歴書を企業に送っても、書類選考で落ちてばかり――。こんな経験のある人は、実績や志望動機の表現がワンパターンになっていませんか? どうすれば人事担当者の印象に残る職務経歴書になるのか、改善するコツをキャリアコンサルタントが指南します。

 東京都が主催する「シニアしごとEXPO2019」で10月、キャリアコンサルタントの南川政恵さんが「これからが面白い 自分らしいキャリアデザインを」の題で講演した。製造業の人事部でキャリアを積み、キャリアコンサルタントとして独立した自らの経験も踏まえ、南川さんは「転職活動の流れは、ビジネスの営業の流れと似ている」と話す。自己分析をして自らの経験を振り返り、企業研究を進め、職務経歴書を作り、書類選考を通ったら面接に臨む――という流れだ。

「シニアしごとEXPO2019」で講演するキャリアコンサルタントの南川政恵さん。セカンドキャリアを歩もうとするミドルシニアの魅力を「賢く、気配り、健康」と紹介した=東京都新宿区、(C)HRパートナーオフィスM

 まず、転職の大前提として自分の経験の棚卸しをするのが大切だが、これがなかなか難しい。そこで、南川さんは「キャリアの棚卸&強み発見シート」を考案した。「職歴」と「ビジネススキル」を振り返るだけでなく、「これから大切にしたいこと」も併せて書き出し、「キャリアのかけ算」をしてみるよう勧める。「シニアの転職は、自分がこれから大切にしたいことを見極めるのが重要。若い頃は長時間労働やストレスで無理をした人でも、セカンドキャリアで何を重視したいのか、自分がこれから大切にしたい『人生の忘れ物』は何なのかを考えてみて」と呼びかける。

(C) HRパートナーオフィスM

 その上で、転職の時に職務経歴書に使える74の言葉を集めた「前向き表現集」を披露した。自分のキャリアを振り返って出てきたエピソードを職務経歴書に落とし込んでいく時、どうしても表現がワンパターンになりがち。同じ事実を書いていても、どのような動詞を使うのかで、書類選考をする人事担当者に与える印象が大きく変わるという。

 例えば、「成し遂げる」「整備する」などの成果を表現する動詞や、「工夫する」「改正する」などの思考力・プロセスを表現する動詞。そして、「貢献する」「協力を求める」などのチームワークを表現する動詞などを使いこなすと、ぐっと「前向き」な印象を与えられるようになる。

 南川さんは「書類選考では、職務経歴書がどれだけ人事担当者に良い印象を残し、“爪痕”を残せるかが鍵になってくる。動詞の表現がワンパターンにならないように、前向きな表現集をうまく活用してみて」と呼びかけた。

南川政恵さんが勧める「職務履歴書に使える前向き表現集」

【成果を表現する動詞】

遂行する 整備する 改善する 見直す 準備する 生かす 開始する 承認する 手配する 販売する 発展させる 編集する 対処する 運営する 評価する 生産する 成し遂げる 簡素化する 削減する 活用する 導入する 履行する 設立する

【思考力・プロセスを表現する動詞】

工夫する 改正する 計画する 開発する 開始する 予定を立てる 着想する 解決する 調整する 考案する 創出する 設計する 見積もる 企画する 制定する 正当化する 組織する 試みる 立て直す 体系化する 転換する 考え出す 策定する

【チームワークを表現する動詞】

貢献する 協力を求める 促進する 協議する 意見を聞く 鼓舞する 勧める 解明する 調整する 助言する 提言する 参画する

南川 政恵(みなみかわ・まさえ)

人事・キャリアコンサルタント。HRパートナーオフィスM代表。ライフイベントに合わせて働き場所を変えてきた「転職クィーン」。求職者と企業人事、双方を熟知したカウンセリング・ガイダンスを得意とする。54歳で開業、セカンドキャリア実践中の当事者でもある。多彩なプロフェッショナルがマンツーマンでコーチングするサービスを提供する「プロフェリエ」登録プロフェッショナルとして活動中。https://profelier.jp/

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