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これからの住まいの夢、どうかなえますか? 

60歳からの住宅ローン【リ・バース60】を知ろう

更新日:2020年01月31日

 男女ともに平均寿命が80歳を超える長寿国日本。リタイア後の時間は長くなる一方で、年齢による体の変化は避けられず、家族構成もいずれは変化します。高齢期には高齢期に合った住まいが必要ですが、そうなると気になるのがお金の問題。住宅金融支援機構の60歳からの住宅ローン【リ・バース60】について学びながら、読者会議メンバー4人がこれからの住まいについて語り合いました。

<座談会に参加した読者会議メンバー>

岡本隆裕さん

かつて暮らした軽井沢に住み替えたいという希望があり、資金計画について思案中。
小宮山結花さん

現在の住まいはローンが完済。今後の生活資金のために住まいを利用することを検討中。
小林卓夫さん

駐在経験のあるタイで良い物件を探す一方、シニア向けの分譲マンションも気になる。
副島道代さん

娘さん一家の暮らすマンションへの住み替えを希望し、現在は空きが出るのを待っている。

<住宅金融支援機構からの出席者>


牟田寿穂さん(リ・バース60推進グループ グループ長)

増田純子さん(リ・バース60推進グループ 副調査役)

人の数だけある住まいの理想

ーー老後の住まい、終(つい)のすみかをどう手に入れるかは大きなテーマです。特に高齢になれば、先々のお金のことなど不安も多いでしょう。そこで今回は、60歳から利用できる住宅ローンとして近ごろ注目を集める【リ・バース60】について理解を深めながら、高齢期の住まいとお金について考えていきます。商品については後ほど住宅金融支援機構の牟田さんと増田さんにご説明いただきます。

 初めに、Reライフ読者会議メンバーを対象とした住まいに関するアンケートの結果をご紹介します。まず回答者337人の属性は、首都圏在住者が約半数で、4割が配偶者と2人住まい。現在の住まいは9割が持ち家で、そのうち3割がリフォームを希望しています。中でも築20〜29年の物件にお住まいの方にその意向が強いようです。
 岡本さんは事前アンケートでリフォームの意向ありとお書きでしたが、具体的には何か計画しておられますか?

岡本 ここ数年でトイレと浴室のリフォームを済ませたので、次は妻の念願のキッチン設備を更新しなければと思う一方で、住み替えるなら自分たちが元気なうちにという気持ちもあります。希望している軽井沢の物件はどこも価格が高いので、なけなしの現金をそれで使ってしまっていいものか、しかしローンを組んでも生きているうちに完済するのか、と考え始めるとなかなか答えが出ません。 

--小宮山さんはアンケートを見る限りリフォームの意向はないようですが、現在のマンションには20年近くお住まいなんですね。

小宮山 ええ、ただ5年ほど前に全面リフォームを済ませたので、しばらく手を入れることはないかと思っています。うちは子どもがいないので家を残す必要もありませんし、夫と2人、少し余裕を持ってこれからの暮らしを楽しみたいという思いはあるものの、今の住まいは非常に立地が良く手放したくもないので迷っています。

--いろいろ思案のしどころですね。ではアンケートの紹介を続けます。持ち家の方に住み替えの意向を聞くと4割が検討中で、住み替え先の候補としてはシニア向け分譲マンションが人気です。これは医療スタッフが常駐していたり、健康維持に役立つジムがあったり、高齢期の快適な暮らしを支えるように配慮されたマンションで、近ごろ各地に増えています。
 小林さんも、こうした物件について現在検討中なんですね。

小林 1年のうち数カ月ずつ大好きなタイと日本を行き来する生活がしたくて物件を探していますが、もっと年をとれば最後は日本に、という気持ちになると思うんです。その時大事なのはやっぱり健康ですから、ケアの充実したマンションは気になります。現在の住まいも便利で不満はないんですが、広くいろんな選択肢について考えたいと思っています。

--副島さんは娘さんと同じマンションを希望しておられますが、それは立地がいいからですか。

副島 それもありますし、娘が近くにいるという安心感もあります。子育てが一段落したあと夫と2人でしっかりためてきたので、今なら手持ちの資金だけでなんとか購入できるかもしれませんが、まとまったお金が手元になくていいのかと考えると何が正解かわからなくなります。

--私たちのアンケートでは、老後に住宅ローンを利用する場合、月々いくらなら返済可能かという質問に対して、3万円未満という回答が最多でした。次いで多いのが3〜5万円。現役世代が利用する住宅ローンは月々の返済額がもっと高額ですから、実際に3万円前後で住宅ローンが利用できるものか、ちょっと考えてしまいますね。

 また住み替えについての心配事は、老後資金への影響が最多で、次が現在の住まいが売却できるかどうか。売却しても希望の金額が得られるか、住宅ローンを組めるのか、という回答もありました。

ローン契約者の平均が70歳の【リ・バース60】

--さて、みなさんの住まいに対する気がかりや疑問をうかがったところで、【リ・バース60】についてご説明いただきましょう。

住宅金融支援機構・増田 【リ・バース60】は満60歳以上の方にご利用いただける住宅ローン商品です。毎月お支払いいただくのは利息のみで、元金はお客さまが亡くなられた時に相続人の方から一括返済していただくか、担保物件を売却してご返済いただきます。
 仮に物件を売却しても債務が残ったらどうするか、そうなれば相続人の方に負担をかけるのでは、という不安に対しては、「ノンリコース型」をご用意しています。担保物件の売却代金でご返済した後に残った債務をご返済する必要がある「リコース型」と違い、「ノンリコース型」は残った債務をご返済する必要がないので金利は「リコース型」よりも少し高めになりますが、お子さまやお孫さまに迷惑をかけたくないという方が多く、現在はお申し込みいただいている方の98%が「ノンリコース型」を選ばれています。
 必ず物件を売却して返済しなければということではなく、お子さまなど相続人の方が元金を一括でご返済いただければ、当然物件を売却する必要はありませんので、物件を引き継ぐことができます。
 住宅ローンの資金使途としては、住宅の建て替えや住み替え、リフォームはもちろん住宅ローンの借換えにもご利用いただけます。利用例についてはこちらの〈図〉をご覧いただければと思いますが、年金収入のみの方でもご利用しやすい返済額になっていると思います。

※ 変動金利の場合は、毎月の返済額または支払額が変動することがあります。

岡本 「リコース型」と「ノンリコース型」で金利はどのぐらい違いますか?

住宅金融支援機構・牟田 まず、お客さまに直接融資をご提供するのは、当機構と提携している全国61の金融機関です。それぞれの機関が地域のニーズなどを踏まえながら、【リ・バース60】の仕組みを使った独自のローン商品として展開しているわけです。なので多少の差はありますが、「ノンリコース型」の金利が平均2.5%、「リコース型」はそれより0.1から0.5%低いというのがほとんどだと思います。(2020年1月末現在)

小林 仮に夫が契約した場合、相続人である妻が物件を売却しなければならないのですか。妻の住む家がなくなるのは困るのですが。

増田 配偶者の方も満60歳以上の方であれば連帯債務者になれますので、配偶者の方が亡くなるまでは住み続けることができます。

副島 うちの娘は以前、毎月の返済は利息だけでいいと聞くと良いことずくめのようだけど、実際はいろいろ利用条件があって難しいからやめたほうがいいといっていました。でも「ノンリコース型」であれば娘も安心できそうですし、今日帰ったらぜひ教えたいと思います。

小宮山 うちは自営業で月々の収入が一定ではないのですが、事情によっては月の返済額を変えてもらうこともできますか。

牟田 お客さまに毎月お支払いいただくのは利息だけですので、この利息を今月は少し減らしましょう、ということは残念ながらできません。ただし余裕のある時に元本を繰り上げて返済していただくことは可能ですので、元本が減れば結果的に以降の利息支払額が下がるということはあります。

小林 利用者の平均像はどのような方々ですか。

牟田 年齢は平均70歳で、返済額の平均は月3万円です。昔なら70歳から住まいを新しくしたりそのために住宅ローンを組んだりする方はほとんどいなかったと思いますが、【リ・バース60】のような仕組みができたことで、みなさんの意識も発想も変わりつつあるようです。

小林 みんな100まで生きるつもりでしょう(笑)。

--でもそれはいいことですよね。時代の変化に合わせて、住まい方も住宅ローンも高齢社会にシフトした形態に変わってきているようです。そうした変化をよく理解したうえで、理想の住まいの実現に役立てていただけたらと思います。

(企画制作:朝日新聞社メディアビジネス局)

【リ・バース60】についてさらに詳しく知りたい方はこちら
https://www.jhf.go.jp/loan/yushi/info/yushihoken_revmo/index.html
「ReライフFESTIVAL2020」にも出展します!
「人生を豊かに! 60歳から使える住宅ローン活用セミナー」と題し、フリーアナウンサーの岡副麻希さんの司会で、【リ・バース60】について実際の活用事例などをご紹介いたします。
<日時>2月28日(金)12:30~13:30 <会場>ロイヤルパークホテル(東京・日本橋)
<詳細・参加申し込み>https://www.asahi.com/relife/festival/fes/

会場内の特設ブースでも、住宅金融支援機構のスタッフが様々なご質問にお答えいたしますので、ぜひお越しください。

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