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無理かもしれない目標でも コータリン 心のトークショー 

神足裕司さん本人登場!Reライフフェスティバル2017

更新日:2017年03月13日

 本紙Reライフ面でコラム「コータリンは要介護5」を連載中の神足裕司さん。トレードマークの蝶ネクタイ姿の神足さんが車いすで現れると、会場から大きな拍手が起こった。

 神足さんは2011年にくも膜下出血で倒れ、左半身にまひが残り、話すことは難しい。「色々の機能がだめになった今でも書くことは得意です。書く機能を神様が残してくれた!そう思うのです」。神足さんのメッセージが読み上げられ、トークショーが始まった。

 この日のために神足さんが書いた三つのコラムと、妻の明子さんの話すエピソードでショーは進んだ。

 原稿用紙に右手で文章を書く神足さん、その隣で明子さんがその文章をパソコンで打っている写真が、会場のスクリーンに映し出された。明子さんは「一つのことに集中すると、話しかけても気づかないくらい。15分くらい止まって考えてまた続きが始まる。声をかけるとまっさらになってしまうので、今は我慢して声をかけず空気のようにしんとしています」と夫婦の執筆の様子を説明した。

 神足さんは昨年大腸がんの手術を受け、退院後に新幹線の多目的室などを使って京都旅行をした。中学高校の友人から京都旅行を提案されたが、当初10日間ほどの入院予定が2カ月以上に延び、周りの誰もが企画はキャンセルだと思ったという。しかし神足さんは出発数日前に退院。

 コラムでは「かわいい舞妓さんに囲まれて始終ニコニコ顔が止まらない」と当時の思いを表現。「ボクは無理かもしれない目標に向かっていくことによっていつも病気を克服している。それを許してくれる周りの人間たちにも感謝している」とつづった。

 明子さんは要介護4の父親も自宅で介護しているという。気分転換は「夜中に友達とファミレスでお茶を飲む女子会。話を聞いてもらう友達がいることが大きい」と話した。神足さんもコラムで「退院するときには寝たきり間違いなしと思われたボクが仕事をし、車いすで外出できているのは仲間と家族のお陰だ。200人以上の方がボクを支えてくれていると思う」と感謝で締めくくった。

 千葉県松戸市から参加した主婦(69)は、「朝日新聞の連載や妻の明子さんとの共著も読んでいたので、夫婦で登壇されたのが私にとってはサプライズ。介護はいつ身近に起こっても不思議ではない問題ですし、日々の生活のことなど明子さんのお話も直接聞けてよかったです。妻の話をいろんな思いで聞いているであろう神足さんの様子も印象的でした」

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