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谷川さんは、さわやかな青と白のウェアで登場した。「ファッションやカタチから入ることも大切」と、ただ走ることだけがジョギングではないとアドバイス。長年の体験から、「全く走れなかった人、走ることなんて無縁の世界だと思っていた人ほど、ジョギングの楽しさにハマり長続きするんです」と話した。
若いころ運動した経験のある人は、当時のイメージに引っ張られて、スピードを出し過ぎる傾向にあるという。その結果、体を痛めて、つらくなってしまうことがしばしば。その一方、全く運動と縁がなかった人でも、練習すれば少しずつ走れるようになり、距離も伸びてくる。「できない」と思っていたことができる喜びを、経験者より感じやすいというのだ。
ウォーキングと比較して、ジョギングがいいのはどんな点か。「新陳代謝がアップして、脂肪が燃焼しやすい体になる」「ストレス解消」「認知症予防」「骨が強くなる」「感性が豊かになる」など、谷川さんは利点を次々と挙げた。
参加者からは、「走るとヒザに痛みが出ていたが、この走り方なら長く走れそう」「これまで自己流で走っていて、疲れやすかった。今日のやり方は走りやすかった」といった言葉が漏れた。ジョギングのコツと楽しさを実感できたようだ。
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谷川 真理(たにがわ まり)
福岡県生まれ。大手町でOL生活を送っていた24歳のとき、会社の同僚と昼休みに訪れた皇居でたくさんの方がジョギングを楽しむ様子に感動し、翌日から皇居を走り始める。1991年に東京国際女子マラソンで優勝、92年ゴールドコーストマラソン、94年パリ国際マラソンで優勝。同年、都民文化栄誉章を受章、朝日スポーツ賞を受賞、2010年には大会実績や日々の活動の功績が認められ外務大臣賞を受賞した。現在はランナーとして年間30以上のマラソン大会にゲスト参加することを通じて全国の方々に走る楽しさを伝えているほか、タレント、スポーツキャスターとしても活躍中。座右の銘は「忍耐は苦しいけれどもその実は甘い」。
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定年や子育て後の世代を応援する文化祭「朝日新聞ReライフFESTIVAL」(朝日新聞社主催、協賛各社)が2018年3月2日、東京・日本橋のロイヤルパークホテルで開かれました。今年で3回目となるイベントの模様を採録したものです。
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