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楠木新さん/ベストセラー『定年後』著者に聞く 第二の人生を「いい顔」で 

インタビュー・作家 楠木 新さん

更新日:2017年09月05日

 ベストセラーになった「定年後」(中公新書)の著者、楠木新(あらた)さん(63)に人生後半をどう生きるかについて聞いた。

作家・楠木新さん 写真:山本和生
 2年前に大手生命保険会社を定年退職し、主に退職したサラリーマン男性の実態を取材して、「定年後」を書きました。男性に焦点を当てましたが、思いのほか働く女性からの反響も多く寄せられています。

 人生後半に、今なぜ関心が高まっているのか。決定的なのは寿命が延びたことです。人生80年と言われ、定年も60歳から65歳となりつつあります。サラリーマンの人生構造は変わりました。組織に適応し、走り続けるだけでは生きられない時代が来ています。

 私は40代後半で、組織で働く意味に悩む「こころの定年」を迎え、一度休職しました。その際、サラリーマンから転身し、いきいきと第二の人生を送っている方を150人以上インタビューしました。お遍路の世界に居場所を見つけた人、そば打ち職人になった人――。選んだ基準は「いい顔」です。自分が本当に好きなことをしている、大事だと思う役割を果たしている。この二つが当てはまる人は「いい顔」をしていました。

 人生後半をどう生きるか。定年前の方には在職中の「助走」をお勧めします。50歳から準備を始めてみてはいかがでしょうか。すでに定年を迎えたけれど、自分が好きなことがわからない方は、憧れや嫉妬心を抱く人と話をしてみてください。著名人ではなく、手が届く範囲にいる人です。身近な存在と自分を重ね合わせることで、気づきや行動につながります。

 生き方を決めるのは、自分自身です。まずは一歩、踏み出してみませんか。

(聞き手・吉浜織恵 写真・山本和生)


 ウェブ特別版の「楠木新インタビュー余録(全3回)」も合わせてお読みください。

楠木 新さんインタビュー余録
(上)定年後は80,000時間!? 人生後半、伸びるのはこんな人
(中)50歳からの「助走」のススメ
(下)定年後に「一歩」踏み出すヒント

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