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腸の中にミラクルな可能性 ビフィズス菌研究の未来 

森永乳業株式会社 腸内フローラ研究グループ長 小田巻俊孝さん

更新日:2018年11月30日

 森永乳業は1960年代からビフィズス菌を研究し、数千もの菌株を調べてきました。酸素や酸に弱いビフィズス菌の中でも比較的強い菌株を探し出し、健康に役立つ作用を研究しています。

森永乳業株式会社 研究本部基礎研究所腸内フローラ研究グループ長 農学博士 小田巻俊孝さん
 ビフィズス菌は生後間もなく大腸内に棲(す)み着く善玉菌。酢酸など体に役立つ「短鎖脂肪酸」を腸内でつくる点で乳酸菌と性質が大きく異なり、より強く腸内環境改善に影響します。酢酸は殺菌力が強いだけでなく、大腸の表面のバリアを強くし、病気の原因から体を守ります。お酢でとる酢酸は大腸に届かないため、生きたまま大腸に届き、大腸で酢酸をつくるビフィズス菌の摂取が大切です。

 当社のビフィズス菌研究の成果として、花粉症の緩和やインフルエンザの感染予防に役立つBB536や、脂肪細胞への脂肪蓄積を抑えるB‐3、低出生体重児への投与で壊死性腸炎や敗血症の予防につながると考えられるM‐16Vなどの発見があります。M-16Vは全国120以上の医療機関に無償で提供していて、医療現場で使われています。


 善玉菌の代表と言われるビフィズス菌ですが、年齢とともに減ることが分かっています。当社はビフィズス菌のフリーズドライ化や、ビフィズス菌入り食品の商品化に取り組んできています。酸素を通しにくい容器の開発やビフィズス菌を守る乳酸菌を入れることで、ビフィズス菌が生きたまま皆様に届く工夫もしています。腸内細菌研究と商品開発で、人生100年時代の期待に応えたいと思います。(談)

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