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職場ではない 新たな居場所を作って 脱「おひとり」 

【ReライフFESTIVAL2019】リアル読者会議/変わる、変える 50代からのおひとり生活

更新日:2019年03月23日

 Reライフフェスティバルの催しの一つして開催された「リアル読者会議/変わる、変える 50代からのおひとり生活」には、この問題に詳しい専門家2人も議論に参加した。悩みを解決に導く2人の提言とは?

社会の中に役割を ノンフィクションライター・中澤まゆみさん

ノンフィクションライターの中澤まゆみさん

 「終(つい)のすみか」については、さまざまな調査でも大体6割が「自宅」と答え、その約6割は「最後までいられないのでは」と不安を感じている。

 「おひとり」になる可能性は誰にでもある。なった時に大事なのは孤立しないこと。社会の中で自分の役割をつくっていくことが不安の解消にもつながる。

 自宅の居間を定期的に開き、地域の人を招く人も出てきた。そんな「居場所」が方々にできれば、多様で緩やかな関係が生まれやすくなる。

 元気なうちは元気のない人を支え、元気でなくなったら支えてもらう。そんな「おたがいさまのまちづくり」が大事だと考えている。

 中澤 まゆみ (なかざわ まゆみ) 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。介護経験をきっかけに、医療と介護、福祉分野で執筆を開始。『おひとりさまの「法律」』、『男おひとりさま術』(いずれも法研)、『おひとりさまの終活』(三省堂)、『おひとりさまでも最期まで在宅』『おひとりさまの終の住みか』、『おひとりさまの介護はじめ55話』(いずれも築地書館)などの著書では、現場に足を運んで取材を重ね、関連制度の解説や情報入手先など実用的な情報もあわせて紹介している。

一期一会を大切に 博報堂ソロもんLABOリーダー・荒川和久さん

博報堂ソロもんLABOリーダーの荒川和久さん

 これからは、個人単位の「点」同士がつながる「接続するコミュニティー」が必要になってくる。

 誰かとつながる分だけ点は広がり大きな面になっていく。入り口は場所でも人でもイベントでもいい。それには名刺交換をしないで友達になれるか訓練することだ。会社や役職を一切言わないで会話できるだろうか。

 典型的なオジサンは「老後のために友達を作らなければ」と考えるが、作ろうとするからできない。接続するコミュニティーの良さは、一期一会の大切さを各個人が持つこと。緩いつながりが10年、20年と継続的なつながりになる。

 荒川 和久 (あらかわ かずひさ) 博報堂に入社し、自動車や飲料・ビール、食品、化粧品、映画、流通、通販、住宅など幅広い業種の企業業務を歴任。2014年より、独身生活者の消費行動などを研究する「ソロもんLABO(ラボ)」を立ち上げ。独身生活者研究の第一人者として、テレビや新聞など幅広いメディアで活動中。著書は『超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃』(PHP新書)、『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)など多数。

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