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男性の生活習慣は肌ダメージを蓄積 脂性肌でも保湿を 

マンダム基盤研究所・山口あゆみさんに聞く

更新日:2019年07月20日

 人生100年時代に「いつまでも若々しくありたい」と願う。その気持ちに、男も女もありません。しかし、ひとたび同窓会に出れば、同年齢なのに若々しく見える人、老け込んで見える人がいて、現実を突きつけられます。若々しい人の秘密は、どこにあるのでしょうか。化粧品メーカーのマンダムで男性の肌について研究している山口あゆみさんに、若々しく見える肌の秘密と、ケアの方法をうかがいました。

マンダム基盤研究所 山口あゆみさん

若々しい印象に導く「明るい肌」

 「器が小さいですね」と「老けていますね」。あなたが言われたとして、より嫌な言葉はどちらでしょうか? ネット調査で40代男性に聞いたことがあるのですが、その結果は意外なものでした。なんと、「老けている」を挙げる人が「器が小さい」を上回ったのです。内面よりも外面のイメージを気にしていて、若々しく見られたいと思う男性が多かったのです。

 人は、会った人の印象を判断する時、無意識に目元から頰にかけての部分を見ていることが、私どもの研究で分かりました。その際に注目しているのは、肌の明るさ(トーン)でした。明るい肌の人の方が、若々しさを感じられるのです。

 肌の明るさを左右するのは、主に、紫外線に当たった時に皮膚の中に作られるメラニン色素の量。それに加え、肌のキメや水分量も影響があると考えられます。キメが整い、適度な水分を含んだ肌は、光を均質に拡散・散乱させ透明感のある肌になるので、明るく感じられます。当たった光がいったん肌にもぐり、中から反射してくる感じです。逆に、肌荒れなどで乾燥したり、キメが乱れた肌だと、くすんだように見え暗く感じるのです。

肌のサイクル整えるスキンケア

 このように、整った肌は、皮膚表面の角層に適度な水分を保持しており、透明感が感じられます。表皮は層構造になっていて、一番内側の基底層で新しい細胞が作られ続けています。新しい細胞は、成長しながらだんだん外側の層へと移動してゆき、表面まで移動すると、やがてアカになってはがれ落ちます。これをターンオーバーというのですが、このサイクルは若い人だと28日ぐらいで、加齢とともに長くなり、乱れやすくなる傾向があります。

 本来なら、メラニン色素がたまった細胞も、このサイクルで次々脱落していくはずです。しかし、乾燥して潤いが失われた肌では、サイクルが順調に回りません。結果として、キメが乱れ、シミやしわなどが生じてしまいます。スキンケアは、このサイクルをきちんと回すために行うものなのです。

マンダム提供

 男性は、女性に比べて日常的にスキンケアや紫外線対策の習慣がある人が少なく、シミやしわ、たるみにつながるようなダメージを受けやすいのです。また、女性と違い、加齢しても皮脂量が減らないため、酸化した皮脂で炎症や肌荒れを起こしやすい傾向があります。長年のひげそりの習慣も、皮膚にダメージを蓄積しています。

 使った時の爽快感が続けるモチベーションに

  スキンケアは、まず肌の汚れや余分な皮脂を落とすことから。そのための洗顔は、皮脂や汚れの状態に応じてやっていただければと思いますが、むやみに洗えばよいというものではありません。洗い過ぎたり、ごしごしこすったりするなど、肌に刺激を与えるようなやり方は禁物です。

 その意味で、洗顔料は必ず使わねばならないというものではありません。でも、洗顔料を使った結果、すっきりした使用感や爽快感が味わえれば、スキンケアを続けるモチベーションにもなるでしょう。ただし、使う場合は、チューブから出して直接顔につけるようなやり方だと、洗い残りが出て肌に負担をかけますので、手できれいに泡立ててから、やさしく洗い流してあげてください。

 本来、皮脂は肌のバリアとなり、中の水分の蒸発を防いでいます。ですが、脂性肌だからといって中の水分が足りているとは限りません。肌の中には、NMFという天然保湿因子があって、水分を保持する働きをするのですが、NMFが不足した状態になると、水分を与えても流れ出してしまい、保湿が必要になります。保湿はスキンケアの王道なのです。

使用感で選べるスキンケア剤

 男性が始めてスキンケアに取り組むなら、様々な肌の悩みに応える成分を配合したスキンケア剤が便利です。40代以上の男性を想定した弊社製品(LUCIDO)では、4種類をそろえています。さっぱりした使用感がお望みなら化粧水タイプ、うるおい感が欲しければ乳液タイプ、しっかりカバーしたければクリームタイプと、お好みで選んでいただいて構いません。いずれも40代以上の男性に起こりがちな肌トラブルに対応する成分を配合しています。また紫外線防御機能を持たせたタイプもあります。紫外線をカットする能力は日常的な紫外線防御としては十分なレベルで、朝の洗顔後に使えば保湿をしながら紫外線を防ぐことができます。

 紫外線防御剤は効果を感じやすいスキンケア用品ですので、日焼けするような日差しの時、効果が実感できるでしょう。スプレータイプは手軽な半面、塗りむらができやすいので、しっかり守りたい時は塗布するタイプがお勧めです。併用しても問題ないので、塗布するタイプをメインに、落ちてきたらスプレータイプで補う使い方でも良いでしょう。

 ひげそり後のケアでも、基本的に求められるのは保湿です。カミソリ負けでヒリヒリするようなら、抗炎症成分を含んだ薬用タイプを選ぶと良いと思います。

 スキンケアは、いつ始めても遅くはありません。いつまでも若々しくあるため、ぜひ続けていただけたらと思います。

(取材・文 澤田歩)

山口あゆみ(やまぐち・あゆみ)1972年大阪府生まれ。大阪教育大卒。95年にマンダム入社し、基盤研究所で人の肌についての基礎研究に取り組んできた。現在、研究所の生理解析研究室でグループリーダーを務める。

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