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自分の体形知らない人が多い おしゃれ迷子の大人たち 

スタイリスト石田純子さんインタビュー「人生変えるおしゃれの力」(上)

更新日:2019年05月29日

 Reライフ読者会議の女性メンバーが華やかに「変身」する「50代から輝く100人のキレイ」企画が100人になりました。彼女たちの悩みを解消する知恵を授けたのは、スタイリストの石田純子さん。50歳前後になると「似合う服が見つからなくなった」と感じるのはどうしてなのか。「若々しく」と「若作り」を分けるポイントは何か。石田さんに、年を重ねてもキレイでいる秘訣と、年齢を超えたおしゃれの価値観について聞きました。

おしゃれの「迷子」になっていませんか?

 キレイ撮影会で100人の「変身」をお手伝いして、「おしゃれに悩んでいる人がこんなにいるんだ」と感じました。子育てが一段落し、仕事も区切りを迎える世代は、「お母さん」や「仕事」といった制約がなくなった途端におしゃれの「迷子」になる人が多いのです。 

 年を重ねて体形が変わっても、若い頃の「マイルール」にがんじがらめになってしまう。自分に合う服が分からず、だんだん服を見にいかなくなる。見にいかないから「自分はこれが似合う」「自分はこれしか着ない」と考えが固まってしまう。ですから、撮影会は皆さんの「思い込み」との闘いでした。「変わりたい」と思って参加しても、「私らしくない」と否定していては変われない。一人ひとりの個性を引き出せるように、「あなたがステキに見える着こなし」を提案しました。一生懸命耳を傾けてくれて、見事に変わっていく人が多かったです。私にとっても、その見事な「変わりっぷり」が面白かったです。

 撮影会では、家族の介護でおしゃれをする余裕がなかったり、病気になって外に出られなかったりした人にも出会いました。「久しぶりにおしゃれができて嬉しい」と涙を流した人もいらっしゃいました。印象に残っているのは、vol.54の服部満生子さん。ご病気がきっかけで、地域に「ひだまり保健室」を立ち上げた元看護師さん。撮影会の後、明るい色の服も自信を持って着るようになったそうです。

大人の着こなしは「バランス」が鍵

 コンサルティングをしていると、自分の体形の欠点や長所を知らない人が多いと感じます。体形の変化が気になる世代は、欠点を気にしすぎて、本当にカバーすべきところが分からなくなってしまう。例えば、「下半身が太くて」と言いつつ細身のパンツをはいて太ももやお尻を強調してしまう人、胸が大きいことを気にしているけど、実は腰高で脚がきれいだから客観的には胸はそれほど気にならない人。「背が低い」とおっしゃる人も多いですが、「低いから何も着られない」のではなく、低いなりにバランスを取る方法を考えてほしい。背が低くても、顔が小さくてバランスが良い人だっています。

第8回きょうもキレイ撮影会(2019年3月19日開催)

  撮影会でも皆さんに伝えてきたのは、「おしゃれは何よりバランスが大事」だということ。欠点をカバーしたら、自信のあるところを目立たせるメリハリが必要です。太ももやお尻をカバーしたら、どこか締める。見せる。皆さんそれぞれ、どこか自信があるところがあるはずです。デコルテがきれいだとか、足首が細いとか。隠しっぱなしはダメ。全体のバランスを確認するには、鏡に近づきすぎず、全身を見ること。全身とは靴までです。皆さん、正面ばかり見ているでしょう? 横側や背中も見てください。姿勢ももちろん大切です。

(聞き手・山田亜紀子、構成・見市紀世子、撮影・計良智忠)

石田 純子(いしだ・じゅんこ) スタイリスト。ファッション誌編集者を経て独立。女性誌のファッションページやテレビなどのスタイリングを手がけ、女優やアナウンサーも数多く担当する。「大人の着こなしバイブル」など著作も多数。一般向けの着こなし講座は人気で、「アクセサリーひとつ変えただけで、雰囲気がガラリと変わった」などと好評。持論は「小物づかいや着こなし方などにその人らしさが感じられることが、本当のおしゃれ」。

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