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「わたしなんて」はNG 肌と同じで心の新陳代謝が遅くなる 

ヘア・メイクアップアーティスト 藤原美智子さんインタビュー(下)

更新日:2019年06月05日

 ヘア・メイクアップアーティストとして、日本の美容界をリードしてきた藤原美智子さんへのインタビュー2回目。前回の「大人の美容はアンチエイジより『生き方を決める』こと」に続き、コツをうかがいました。ご自身もきれいを保ち続けている藤原さんが心がけていることとは……。

ネガティブワードは口にしない、好奇心を育てて

 今の時代、スキンケア製品やメイク用品、美容サービスなども驚くほど進化しました。なかなか年を取りにくい(笑)。せっかく外見が若くできるのに、内面が老いていたらもったいないですよね。外見は内面に引きずられますから、どんなきれいな人でも、背を丸めて暗い気持ちでいたら美は遠のいてしまいます。食べるものがいい加減だとか、部屋の中が汚いとか、内面ってやがて外に出てしまうものです。

 では、内面を磨くにはどうしたらいいかというと、まずは「わたしなんて」とか、「もう年だから」というネガティブワードを口にしないこと。年齢を言い訳にせず、好奇心を持つことです。若い人に「今何がはやっているんですか?」と聞いたり、気になったことがあったら「それ、何ですか?」と知識を仕入れたり。年を重ねていくと、肌と同じで、心のターンオーバーも遅くなりがち。だから、日々新しいことに反応できるような「心の筋肉」をつけていくことが大事です。「あっすてき!」「これいいわ」と素早くアンテナが動く。女性の良さって、そういう軽やかさにあると思います。

 また、「ラクチン」に流れるのも良くない。手抜きと心地よさは違います。心地よさというのは、自分らしくて満足したり気持ちが上がったりするような状態。鏡を見て「あら、いいじゃない?」と思える自分かどうか。そうじゃないとしたらそれはただの手抜きだと思うんです。好奇心なんて湧かない、という人は、何かひとつ、たとえばメイクを変えてみる。新しい美容室へ行ってイメージチェンジをする。好きな人のまねをしてみる。トライして心に火がつけば、女性はぐんとやる気が出るものです。

大人婚で見えた 自分が求めていた生き方

 私は今、早く寝て早く起き、庭で育てている野菜や果物を食べて、週末は海の見える別荘で過ごしています。考えてみたら、40代の頃思い描いたシンプルな生活になっているんですね。それを一緒に楽しんでくれる相手が、50歳で「大人婚」をした夫です。でも、いまのハーモニーができるまでは、ふたりでケンカもしたし、たくさん話もしました。そこはきれいへの努力と一緒で、面倒と思わずに努力することが必要です。若い時の結婚と違って、ゆっくりと築いていく時間がそんなにないから(笑)、きちんと向き合うことは大事だと思います。

 アンチエイジング、という言葉はあまり好きじゃないんです。否定形から入るような気がして。誰でも年をとり、失うものはあるかもしれませんが、それにあらがうより、新たなものをプラスしていけばいいんじゃないでしょうか。躍起になって若くなろうとすると、どこかにひずみがくるように思います。どのように生きて行きたいか、それをクリアにして、うきうきと楽しく、バランスよく生きる。「きれい」は、その結果として付いてくるものだと思います。

(文・宝子山志野、写真・伊吹徹)

藤原美智子(ふじわら・みちこ)

ラ・ドンナ主宰。ヘア・メイクアップアーティスト、ライフスタイルデザイナー。「MICHIKO.LIFE」プロデューサー。雑誌、広告撮影のヘアメイクで活躍し、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演等、幅広く活動している。栄養コンサルタントの資格を持ち、食や健康、生き方なども提案。近著に『LIFE IS BEAUTY−美しく幸せに生きるための逆算思考』。

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