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おしゃれは相手を思う気持ち 100人目は裏方自ら「変身」 

<連載>50代から輝く 100人のキレイ

更新日:2019年05月10日

 ちょっとした要素を採り入れることで、日常のカジュアルスタイルがおしゃれに。スタイリストの石田純子さんがそのポイントを示します。

おしゃれポイント&石田さんのアドバイス

 日常に着やすいカジュアルスタイルは、アイテムのディテールや合わせ方によって、女性らしいおしゃれなスタイルになります。

 今回、吉浜さんにはGジャンとロングスカートという甘辛ミックスで選びました。ボリュームのあるボトムなので、Gジャンはショート丈にしてバランスをとるのがポイントです。また、このGジャンはミリタリーカラーのカーキ色でもふくらみを持たせたAラインや、後ろにポケットがあるデザインでおしゃれな印象を与えています。カーキは白と相性が良く、着こなしをエレガントな方向に振ることもできます。

 Gジャンをパーカに替えて、大人のフーデット(フードのついた)スタイルを楽しむのもいいですよ。ナイロンのパーカでも、コーディネートをスポーツテイストにまとめなければ素敵に着こなせるのです。

 「ポーズをとって、こっち向いてください」「いい笑顔!」

 カメラマンの呼びかけにこたえようと、ひきつりながら口角をあげる。自分ではおそらく選ばない石田純子さんチョイスの服装に、丁寧なメイク。気恥ずかしくて、汗が吹き出す。でも「似合う!」と言われると、少しくすぐったい気持ちになる――。

 100人を目指して続けてきた、きょうもキレイ撮影会。記念すべき節目は、諸処の事情から裏方が自ら「変身」することになりました。とても緊張しました。2017年の初回から取材や担当者として様々な女性たちの変身を見届けてきましたが、みなさん、こんな気持ちでいらしたのですね。

 撮影会は、発見と驚きの連続でした。変身ぶりも見事ですが、「最近自分に似合う服がわからなくなってきた」「若作りではなく、おしゃれがしたい」など、参加者が語る悩みやおしゃれに対する思いは切実でした。時代とともに年齢も体形も変わるなか、自分にあったおしゃれを模索する人がなんと多いことか。話を聞くうちに、悩める女性たちには共通項があると感じました。自分にはこれは似合わない、これが似合うといった「思い込み」です。

 私は、おしゃれ以前の思い込みがありました。2030代のころ、「女は中身で勝負」と思っていました。見かけで判断されることに抵抗があり、服装に時間とお金をかけていませんでした。仕事用の服は無難な黒が多く、その都度立ち寄ったお店で目にとまったもの、または通信販売で同じようなものを買っていました。体も心も仕事でいっぱいいっぱいで、プライベートに着る服という発想も持ち合わせていませんでした。

 そんな私を変えたのは、石田純子さんの一言でした。

 「初めて会うのに中身なんてわからないじゃない。第一印象で損する必要はないわよ」

 がつんと頭をたたかれた気がしました。おしゃれに関心がない私ですが、何か? というのはなんと身勝手な考え方だったのだろう。単に自信がないだけなのに努力もしない。傲慢(ごうまん)だった自分を猛反省。おしゃれは相手を思う気持ちでもある、ということにも気づかされました。

 意を決して、少しずつ服装を変えてみました。すると、以前より話しかけられることが増えました。服や小物から話題が広がることもあります。何より明るい色の服を着ると、気持ちが明るくなります。

 撮影会を始めたばかりの頃、石田純子さんにインタビューする機会があり、「『おしゃれ』は小さいことの積み重ね」という記事にまとめました。何とかしなきゃ」と思うなら、まず長年築いたマイルールを壊しましょう―― 石田さんがこの時に語ったアドバイスを、身をもって理解しました。

 マイルールを壊すためのカギは「素直になること」です。だから、以前なら200%固辞している100人目もオファーも受けました。よろいを着るのも脱ぐのも、自分です。まずは一歩、踏み出してみませんか。(吉浜 織恵)

 「<連載>50代から輝く100人のキレイ」は、スタイリストの石田純子さんを講師に招いた大人気イベント「きょうもキレイ」撮影会の採録です。
 石田さんが店内のアイテムを使って、参加者へファッションコーディネートを提案。一人ひとりに合わせ、5~10分程度の短時間でスタイリングのコツをアドバイスしました。

シリーズ「<連載>50代から輝く100人のキレイ」ページで、一覧記事をご確認いただけます。

石田 純子(いしだ・じゅんこ) スタイリスト。ファッション誌編集者を経て独立。女性誌のファッションページやテレビなどのスタイリングを手がけ、女優やアナウンサーも数多く担当する。「大人の着こなしバイブル」など著作も多数。一般向けの着こなし講座は人気で、「アクセサリーひとつ変えただけで、雰囲気がガラリと変わった」などと好評。持論は「その年齢に合うすてきさが着こなしに出ることが、本当のおしゃれ」。

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