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基礎から学ぶSDGs教室

MDGsからSDGsへ~(上) 「基礎から学ぶ SDGs教室」【2】

MDGsからSDGsへ~(上) 「基礎から学ぶ SDGs教室」【2】
MDGsの推進を訴える、パン・ギムン国連事務総長と世界経済フォーラムの参加者= 2008年1月、スイス・ダボス(UN Photo/Eskinder Debebe)

「持続可能な開発サミット」が開催された2015年は、01年からの15年間で達成することが宣言された「ミレニアム開発目標(MDGs)」の節目にあたる年でした。(注1)

新しいミレニアムの始まりを目前にした2000年9月、147の国家元首をふくむ189の国際連合加盟国代表が、ニューヨークにある国際連合本部に集い、21世紀の国際社会の目標として「国連ミレニアム宣言」を採択しました。この宣言は、平和と安全、開発と貧困、環境、人権とグッドガバナンス(良い統治)、アフリカの特別なニーズなどを課題として掲げ、21世紀の国連の役割に関する明確な方向性を示すものでした。(注2)

さらにこの会議では、「国連ミレニアム宣言」と、1990年代に開催された主要な国際会議で採択された国際開発目標を統合する試みもなされました。そして、それらが一つの共通の枠組みとしてまとめられました。これが「ミレニアム開発目標(MDGs)」です。八つの目標が掲げられ、2015年までに達成することが宣言されました。

そして、15年を迎え、一定の成果はあったもののまだまだ課題が多く残る結果となり、15年以降の新たな開発課題が注目を集めるようになりました。(注3)

当時、国連事務総長であったパン・ギムン氏は12年、「ポスト2015開発アジェンダに関するハイレベル・パネル」を設置しました。そして、いずれも当時首脳であったインドネシアのユドヨノ大統領、リベリアのサーリーフ大統領、イギリスのキャメロン首相が共同議長を務め、世界各国の政界・財界・学界から力のある人を委員に任命して議論が重ねられました。その成果は13年5月に、「事務総長報告書」としてまとめあげられました。(続く)

(注1)
「ミレニアム」とは、キリスト教でいうところの千年紀のことです。1番目の千年紀は1世紀から10世紀、次の千年紀は11世紀から20世紀となります。日本では1999年ごろに関心が集まった言葉です。
(注2)
西暦2001年を迎えるにあたり、次の千年紀(21世紀から30世紀)がいかなるものになるか? また、いかなる世界にしていくか? ということが話題になりました。20世紀までの千年紀の世界は、国家が敵味方に分かれ、互いに覇権を争ったり、経済においては先進国と開発途上国に分かれ、経済格差を拡大させたりした時代でした。そうした中で、次の千年紀への期待が高まっていたのかもしれません。戦争よりも平和、経済よりも共生というスローガンが生まれた時代でもありました。
(注3)
教育や母子保健など特定の分野で多くの課題が残り、アフリカや南アジア等では達成の遅れが出てしまいました。またグローバル化が進展する中で、国内格差の拡大の是正や、環境分野での持続可能な開発の必要性などが主張されるようになりました。

(日能研 教務部)

日能研
日能研
1953年の創立以来、中学受験を専門とする塾。86年から続く電車内広告「シカクいアタマをマルくする。」で知られる。子どもたちが、「自ら学び続ける私」を自分で育てることを応援する。2020年から未来型思考ができる新テキストを導入。全国に152校を展開。

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