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基礎から学ぶSDGs教室

MDGsからSDGsへ~(下) 「基礎から学ぶ SDGs教室」【3】

MDGsからSDGsへ~(下) 「基礎から学ぶ SDGs教室」【3】
国連本部のSDGsアクション・ゾーンに並ぶ国連スタッフ=2019年9月(UN Photo/Laura Jarriel)

2012年7月、当時のパン・ギムン国連事務総長は、MDGsの達成期限である15年以降のグローバルな開発アジェンダに関し助言を行う「ポスト2015開発アジェンダに関するハイレベル・パネル」を設置しました。

この動きと呼応するかのように、同年開催された「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」では、人間を中心とした「持続可能な開発」の重要性をふまえた「持続可能な開発目標(SDGs)」を、15年以降の国連の開発アジェンダと統合する形で制定することが確認されました。そして、その策定のための政府間交渉プロセスがスタートし、17の目標、169のターゲットを持つ「持続可能な開発目標(SDGs)」にまとめられました。

また、SDGs実施のための資金面について話し合うために、「持続可能な開発のための資金に関する政府間専門家委員会」が設置されました。(注1)

これらの動きは、14年12月に「国連事務総長統合報告書」としてまとめられ、これに基づいて、15年1月から7月までの政府間交渉の末、合意文書として、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が策定されました。そして、15年の9月に「国連持続可能な開発サミット」において採択されたのです。

人類の歴史をふり返ると、第1千年紀は成長と発展の時代でした。地球上にいくつもの文明が生まれ滅亡しながらも、たくさんの「知」を発見し続けてきました。そして第2千年紀には、それらが科学革命をもたらし、産業革命へとつながり、気がつけば暮らしていくためには、地球が一つでは足りないというところにまで行き着きました。(注2)

英国の飢餓救済団体「オックスファム・インターナショナル」の出した報告書では、「世界人口の1%を占める富裕層が所有する富を全て合わせたものは、このまま行くと、2016年には世界の残りの人々が所有する富の合計よりも多くなる」という見解が示されました。その一方で、何億もの人が1日1.25ドル未満で生活することを余儀なくされているという報告もされています。

人類が第1千年紀に生み出した悲劇と危機に、第2千年紀において向き合い、どのようにつき合いながら、どう第3千年紀という未来をつくっていくか。そのための第一歩が、人類がはじめてつくった共通の目標SDGsであると言うことができるかもしれません。

(注1)
政府間交渉は、「オープン・ワーキング・グループ(OWG)」という枠組みで、市民社会など、政府以外のセクターにもオープンな形で2014年7月まで進められました。
(注2)
1番目の千年紀のことを第1千年紀とよぶことがあります。このよび方にならうと、西暦1年から1000年までが第1千年紀、1001年から2000年までが第2千年紀、2001年から3000年までが第3千年紀です。

(日能研 教務部)

日能研
日能研
1953年の創立以来、中学受験を専門とする塾。86年から続く電車内広告「シカクいアタマをマルくする。」で知られる。子どもたちが、「自ら学び続ける私」を自分で育てることを応援する。2020年から未来型思考ができる新テキストを導入。全国に152校を展開。

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