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廃プラ削減へ取り組み事例110以上 英財団がポータル開設【4Revs】インテリジェンスから 5月 お薦めの1本

廃プラ削減へ取り組み事例110以上 英財団がポータル開設【4Revs】インテリジェンスから 5月 お薦めの1本

イノベーション・プラットフォーム「4Revs」との共同企画となるこのコーナーでは、4Revsが会員向けに提供している情報の一部を紹介していきます。毎月第4週は、サステイナブルな社会の構築に重要となる世界のさまざまな統計や発表を収集している「インテリジェンス」から、お薦めの1本をお送りします。要点を和訳しています。詳細はリンク先をご参照ください。

【ポイント】

1. 英国のエレン・マッカーサー財団(EMF)は、プラスチックパッケージの「アップストリーム・イノベーション」に関するポータル(ウェブサイト)とデータベースを開設した。

2. このポータルでは、プラスチック廃棄物の削減において、上流でのイノベーションの必要性と、そのメリットを説明し、三つの戦略を示している。また、パッケージングにおけるソリューションを見いだしたりビジネスモデルを再設計したりした、110以上の企業による取り組み事例を紹介している。

3. 上流でのイノベーションプロセスを成功させるために重要な五つの要素を明らかにしている。

【概要】

循環型経済における上流工程のイノベーションとは、問題を根本的な原因にまでさかのぼって解決することです。つまり、廃棄物の処理方法を考えるのではなく、そもそも廃棄物が発生しないようにする。パッケージングを少しずつ改善するだけでなく、考え方そのものを変える必要があります。すなわち、廃棄物を出さずに製品やサービスをユーザーに届ける方法を再考することです。

「パッケージングの再考」とは、デザインレベル(パッケージのコンセプト、フォーマット、構成要素、素材の選択)での革新であり、本質的には同じパッケージ機能を提供しながら、廃棄物が出ないようデザインすることです。例として、リサイクル不能な包装形態から可能な包装形態へと移行することや、全く異なる種類の材料を使用することなどがあげられます。

「製品の再考」は、製品の設計レベル(原材料の配合、コンセプト、形状、サイズ)を革新し、ユーザーの利便性を維持または改善しながら、パッケージングのニーズを変えていくことを指します。モノからデジタルへの変更や、液体から固体への変更などが該当します。

「システムの再考」は、ビジネスモデル、サプライチェーン、生産地、製品配送といったシステム上の革新です。使い切りタイプから、詰め替え可能なパッケージやリターナブル(回収して再利用可)なパッケージでの販売に切り替える、あるいは、グローバルなサプライチェーンで頻繁に使われる複雑でリサイクル性の低いパッケージに頼ることをやめ、鮮度を保つよう生産を現地化する、といった事例が当てはまります。

上流工程でのイノベーション思考は、循環型経済のカギとなる三つのイノベーション戦略――「除去」「再利用」「物質循環」を実現するために使われます。

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