SDGs ACTION!
再生可能エネルギーで切り開く~CO₂排出ゼロを目指して

古坂大魔王が専門家に根掘り葉掘り聞いてみた 「再エネってほんとに大丈夫ですか」SDGs ACTION!×avex portal共同企画

古坂大魔王が専門家に根掘り葉掘り聞いてみた 「再エネってほんとに大丈夫ですか」SDGs ACTION!×avex portal共同企画
画面越しに握手する古坂大魔王さん(左)と安田陽教授 撮影・朝日教之

記録的な猛暑や干ばつ、あるいは数十年に一度の大雨が世界で頻発し、甚大な被害が出るようになってしまった昨今。SDGsが掲げる地球課題のなかでも温暖化や気候変動は最も危機感が強い分野です。そんな状況のなか、現状打破の有効な手立てのひとつとされるのが、再生可能エネルギー(再エネ)のさらなる活用です。「クリーンな電源だけど、高いらしい」「供給が不安定になりがちなんだって」など、ネガティブなイメージを抱かれることもある再エネ。実際のところ、どうなのか。外務省のSDGs推進大使でもあるピコ太郎をプロデュースし、自身もSDGsについて活動している古坂大魔王さんが、再エネ研究の第一人者である京都大学大学院の安田陽特任教授とオンラインでつながり、気になっていることを聞きまくりました。

対談者

古坂大魔王(こさかだいまおう)
1973年生まれ。お笑い芸人。世界的シンガー・ソングライター「ピコ太郎」のプロデュースや、様々なアーティストや著名人への楽曲提供、経済討論番組や情報番組のMC、コメンテーターなど、活動は多岐にわたる。2017年にピコ太郎が外務省のSDGs推進大使に就任したのを機に、自身も各所でSDGsに関連した活動に従事。2021年には、UNEP(国連環境計画)サステナビリティアクションのアドバイザーに就任した。2児の父親として育児にも精力的に取り組み中。
安田陽(やすだ・よう)
1967年生まれ。京都大学大学院経済学研究科再生可能エネルギー経済学講座特任教授。関西大学工学部(現・システム理工学部)で助手、専任講師、准教授を経て2016年から現職。専門分野である風力発電の耐雷設計や電力系統連系をはじめ、豊富なデータを活用し電力システム全般に精通。各種の国際委員会で議長・専門委員を務める。主な著作に『世界の再生可能エネルギーと電力システム』。近著に児童書『再生可能エネルギーをもっと知ろう』シリーズ(監修)。
再エネはやっぱり高い?

古坂大魔王 2011年の東日本大震災以降、エネルギー問題について考えるようになりました。この先、原子力や火力に代わって、太陽光や風力、水力といった再生可能エネルギーの普及はどんどん進んでいくのでしょうか。

我が家も屋上に太陽光パネルを設置して電気を作っていますが、そもそも再エネが定着するのか疑問です。地球にとって良いことでも、設備を整えるためのコストは高い。電力会社を通じて利用者が負担している再エネ賦課金が値上がりして、電気代も高くなっていますよね。

現代の暮らしに、電気は水と同じくらい必要不可欠です。電気代が上がるのは、一般に歓迎されにくいかなと思うのですが、先生はこの「再エネは高い」という感覚、どのように考えていますか?

安田陽 確かに、日本では再エネはまだ高いですね(図1)。しかし、20年前から再エネに力を入れてきた国々では、技術の進歩もあって値段はどんどん下がっています(図2)。平均値ではなく最安値で比べてのことですが、今や世界的に見て一番安い電源は太陽光です。

パソコンだって、出始めのころは100万円くらいしたけれど、今はそんなにしないでしょう。再エネも同じ。規模が拡大しノウハウが蓄積するにつれ、コストは下がりますから、この先もさらに下がると予測されています。思えば、この20年で私たちの暮らしはスマホやらドローンやら、次々に新しいものが生まれ、そちらにシフトしましたよね。それなのに、エネルギーの分野ではこの20年間、日本ではほとんど変わりませんでした。

図1 日本の再生可能エネルギーのコスト/クリックすると拡大します
画像提供・岩崎書店 安田陽監修『再生可能エネルギーをもっと知ろう』シリーズ第2巻『自然の力をいかす』(2021)から転載

図1 日本の再生可能エネルギーのコスト 画像提供・岩崎書店 安田陽監修『再生可能エネルギーをもっと知ろう』シリーズ第2巻『自然の力をいかす』(2021)から転載

図2 世界の再生可能エネルギーのコスト推移/クリックすると拡大します
画像提供・岩崎書店 安田陽監修『再生可能エネルギーをもっと知ろう』シリーズ第2巻『自然の力をいかす』(2021)から転載

図2 世界の再生可能エネルギーのコスト推移/クリックすると拡大します画像提供・岩崎書店 安田陽監修『再生可能エネルギーをもっと知ろう』シリーズ第2巻『自然の力をいかす』(2021)から転載

古坂 なぜ日本は再エネを積極的に増やそうとしなかったんですか?

安田 そうですね……。原子力や火力を柱とした電源構成で供給体制ができあがってしまっていたため、今のままで十分と考える人が多かったのが一因でしょう。欧州では2000年代初頭から風力発電に積極的に取り組んできました。例えばデンマークは、1年で消費する電力の半分を風力で賄えるまでになっています。

古坂 風が強いとか、発電設備がすごいとか、デンマークならではの特別な理由があるのではないですか。

安田教授にぐいぐいと質問する古坂さん
撮影・朝日教之

安田 地理的要因や設備がどうこうというより、政策や仕組みがうまかったと言えるでしょう。新しいテクノロジーは参入障壁があるため、どこでも導入当初はコストが高くなりがちですが、デンマークでは再エネが他の電源よりも安くなるように仕組みを整え、20年かけてルールや法律を変えながら利用が増えるよう誘導してきました。日本でも、仕組みを整えればもっと安くなります。

なぜデンマークをはじめ欧州が再エネに積極的で、政策や仕組みを変えてきたのか。科学的な観点から気候変動にいち早く真剣に取り組んだという面もありますが、理想論だけではなく、意外と現実的な思惑のほうが強いかもしれません。再エネ分野で国際的なイニシアチブをとって産業界を活性化させたいとか、斜陽産業から新規成長産業に雇用転換をはかりたいとか、あるいはロシアからの天然ガス依存を少しでも減らしたいとか。逆に言うと、日本はそういった安全保障や国際政治も含めた現実的な観点が弱いですね。

「隠れたコスト」に目を向けて

古坂 再エネ反対派の中には、「結局、原発が一番安い」と主張する人もいます。

安田 日本ではそう言われますが、世界では原発は一番高い電源のひとつと認識されています。原発のコストは安全対策のため過去20年でどんどん上がっています。それなのに、地震も多く津波のリスクもある日本でいまだに「安い」と言われているのはなぜか、よく考えたほうがいいでしょう。毎月の電気代に敏感になる気持ちはとてもよくわかりますが、その値段が「隠れたコスト」も含めた適正なものであるかを、きちんと考える必要があります(図1)。

「隠れたコスト」とは、原発であれば事故やテロを防ぎ、万が一起きた場合でも被害を最小限にくいとめるための対策、火力なら大気汚染や地球温暖化を防ぐためにかかる費用を指します。かつて、工場の廃液をそのまま川に流して公害病が発生したことがありました。これは売る側が廃液の処理という「隠れたコスト」を商品価格に反映せず、安く売ったために起こった問題です。

「安い電気代だからハッピー」ではなく、その電源のせいで遠い国の誰かや次の世代にツケを回していないか、「隠れたコスト」にも目を向けないといけませんね。

再エネは「隠れたコスト」がもっとも少ない電源ですが、もちろん、再エネならなんでもいいわけでもありません。例えば、山の斜面をガンガン削って強引に太陽光発電を進めるようなやり方では、やはり「隠れたコスト」が発生してしまいます。サステイナブルに開発するためには、単に安くするという発想ではなく、どこにどんなコストをかければいいかを考える必要があります。

古坂 「温暖化が進んでも大した問題は起こらない」「だから別に再エネを推進しなくてもいい」といった意見を聞くこともありますが。

安田教授はオンラインで参加した

安田 世界の多くの科学論文で、気候変動により、深刻な被害が発生する可能性の高いことが明らかになっています。ここでは「可能性が高い」という表現が重要です。科学技術がどんなに発達しても、未来を完全に予測することはできません。あくまで「可能性」を議論するのが、本来の科学です。

温暖化を否定する主張は勇ましく断定調ですが、その根拠を突き詰めていくと科学論文にたどり着かないケースも多く、ほとんどは「個人的な思い込み」にすぎません。声高な断定調は、科学的手法に基づいていないと考えたほうがいいでしょう。

可能性の問題なので、温暖化が起こらない可能性は確かにゼロではありません。ですが、もし現実になったらどうしますか? 時間は絶対に巻き戻せません。ですから、「温暖化が進んでも大した問題は起こらない」という科学的根拠の薄い意見に人類の未来を託すのは、ギャンブルでしかない。問題を先送りにせず、万が一に備えるための議論をすべきです。そういった考え方は「予防原則」と呼ばれています。

再エネばかりだと、供給が不安定になる?

古坂 僕の故郷、青森の竜飛崎には風力発電の施設があって、ヒョインヒョインと独特な音を出しながら回る風車を見て暮らしていたんですが、風力発電は風が吹かなかったらどうなるんですか? 太陽光も含め、気候に左右されがちな再エネって、安定供給できるものなのでしょうか。

安田 できます。そもそも電気を使う側である私たちの生活自体、天候に左右されていますよね。暑ければクーラーを、寒ければ暖房をつける。グラフ(図3)にもあるとおり、1軒ごとに見ると消費電力はスパイク状になっていますが、送配電会社はそんな細かい数字は見ていません。その地域一帯、数万世帯でまとめて見て、需給調整しています。

図3 需要(一般家庭)の集合化
出典・T.Ackermann : WWFジャパンセミナー「風力発電大量導入に向けての挑戦」(2014)に日本語を加筆

再エネで電気を作るときも、考え方は同じです。風車1基の出力は天候により変動します。ですが、ある場所では曇っていたり風がなかったりしても、別の場所では晴れていたり強風だったりする。そうやって複数の発電所で作った電力を、大きなプールのように電力系統全体で混ぜて調整していくので、変動する電源が入ってきても電力の安定供給は十分可能なのです。

そもそも電力システムは歴史的にずっと需要の変動に合わせて上手に供給をコントロールしてきました。21世紀になり、供給側でも天候によって変動する電源が登場してきたわけですが、「変動に合わせてコントロールする」という点では、実は同じです。しかも、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)の発達で、21世紀の電力技術はさらに向上しています。

古坂 極端なこと言ってすみませんが、例えば風力だけですべての電力を賄うことも可能なんですか?

安田 うーん……。私自身、風力発電を専門としていますが、それはやめたほうがいいでしょう(笑)。いろんな電源を混ぜるほうが、リスクは軽減されます。太陽が照らなかったり風が吹かなかったりする時間があっても、ほかの電源でカバーできるように備えておくほうが現実的です。

例えば、資産運用でも、1カ所に全金額をつぎ込むなんてしないですよね? それがリスクヘッジの考え方です。電力も同じです。海外の電力業界の方とお話しすると「アセット(発電設備)を多様化して、ポートフォリオ(電源構成)を組んでリスクヘッジする」といったように、金融用語がよく使われます。日本の電力ビジネスも、いずれそうなってくると思いますよ。

再エネだけでも風力、太陽光、水力、地熱、バイオマスと、少なくとも5種類はあります。再エネはそれ自体、多様なことがメリットです。

北海道幌延町には風力発電所の風車が連なる(朝日新聞撮影)
国土が狭い日本には不向きでは?

古坂 ここまでのお話で、再エネは高くないし、安定した供給ができることもわかりました。とはいえ、日本の国土は諸外国と比べてもかなり狭いです。太陽光も風力も、国土が広くてバーンと大規模にできるなら効率的だけど、日本だとどうなんだろうと考える人もいます。僕もほんの少しそう思っているんですけど、実際どうなんでしょうか。

安田 私たちがいま年間で使っている電気の量は約1000テラワット時(TWh=1兆kWh)です。環境省は、太陽光や陸上風力、洋上風力の発電施設を土地利用の制限を十分考慮したうえで可能な範囲で建てることで、その約7倍の電気が作れると試算しています(図4)。しかもこの数字、国際的には保守的すぎると言われていて、洋上風力だけでも日本が1年間に使う電気の9倍くらいは発電できるだろうと指摘されています。

図4 日本の再生可能エネルギーの可能性/クリックすると拡大します
画像提供・岩崎書店 安田陽監修『再生可能エネルギーをもっと知ろう』シリーズ第3巻『持続可能な社会のために』(2021)から転載

図4 日本の再生可能エネルギーの可能性/クリックすると拡大します 画像提供・岩崎書店 安田陽監修『再生可能エネルギーをもっと知ろう』シリーズ第3巻『持続可能な社会のために』(2021)から転載

古坂 洋上風力の施設はいま、国内にどれくらいあるんですか?

安田 日本では小さなものがちょこちょこあるだけです。ヨーロッパでは海の上に100基ほどがガーッと並んでいる国もあるのですが。

古坂 なんで日本は少ないんだろう。日本の海の上の風はイマイチなんですか?

安田 そんなことはないです。技術的には可能なんですが、単純に開発が欧州より20年遅れたのと、これまで政策が十分整っていなかったことが障壁になっていました。2019年に再エネ海域利用法(海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律)が成立したこともあり、「洋上風力の開発・普及に本腰を入れましょう」という機運はかなり高まっています。今後は増えていくでしょう。

福島沖に建設していた洋上風力が撤退したとマスコミなどで取り上げられ、「やっぱり洋上風力は採算がとれない」という論調も流れましたが、そもそも国のプロジェクトは一定期間の実証試験が終わったら撤去するのが普通で、それをその後も再利用するかどうかは別の話です。

実証プロジェクト自体の効果を検証するのは重要ですが、たった一つのプロジェクトで洋上風力全体の結論に結びつけるのは論理の飛躍でしょう。実際、長崎県で実施された環境省の浮体式洋上風力プロジェクトは無事終了し、その後商業運転を継続しています。そういった良い事例があまり取り上げられないのは残念ですね。

日本には眠っている再エネの資源がたくさんあります。資源を自国で掘り起こすのは、とても大切です。仮に他国からの石油やガスの供給が止まっても、困らなくなりますからね。

古坂 日本は島国で排他的経済水域も広いですし、洋上風力はもっと推してもいいかも、ですね。風力発電特有の音も、洋上なら近所に誰も住めないから気になりませんし。

安田 はい。洋上に風車が建つと、その周囲数十メートルは船が入れなくなります。すると、そこがいい魚礁になるという研究結果が報告されているんですよ。新しい技術を導入する際は反対の声も上がるものですが、よく検討してみればいい結果につながる場合もある。漁業関係者の方々とも良い関係を築けるケースがありますよ。

撮影・朝日教之

古坂 現状まぁまぁうまくいっていることを変えるのは、なかなか腰が上がらないですよね。変化が面倒だから、やらないための理由を探してしまう。実は、自分も太陽光をやるときに「屋上狭くなるな……」「火力でよくない?」とか、やらない理由をちょっと探しちゃいました。

未来の子どもたちに何を残すのか

古坂 僕は47歳で、いわゆる団塊ジュニアの世代。思想としては本来、上の世代に近いはずですが、2歳と0歳の子どもがいるからでしょうね、近頃は50年後についてよく考えるんです。そのとき僕はこの世にいないかもしれないけど、子どもたちはまだ50代。エネルギー問題やSDGsは他人事ではないと強く意識するようになりました。

安田 そうですね。自分たちの世代だけがハッピーならいいのかというと、そうじゃない。最初のほうで「隠れたコスト」についてお話ししましたが、「隠れたコスト」は、いわば未来からの借金です。未来から借金したから、今の繁栄がある。じゃあ、私たちは未来の子どもたちに何を残すのでしょう。借金でしょうか、貯金でしょうか? これはSDGsでも、最も重視されている観点です。


古坂 将来的に、再エネは日本の電源構成の何割まで増やしていけると考えていますか?

安田 技術的には100%も可能ですが、経済的に考えると、それよりもちょっと低くなるとみたほうがいいでしょう。控えめに言って、8~9割は可能です。

そう言うと「荒唐無稽だ」という反論をよくいただくのですが、現状の数字を積み上げて未来を予測する「フォーキャスト(forecast)」な考え方だと、どうしても「これはコストがかかる」「あれは難しいから」と、積み上げが少しずつになってしまいます。

だから、この問題はまず未来の目標を立て、それを実現するためには逆算していま何に着手すべきか判断する「バックキャスト(backcast)」で考えたほうがいいです。できるかどうかではなく、次世代のために絶対にやらねばならないのですから。

古坂 政府としては、2030年までに再エネ比率を22~24%にすることを当面の目標としていますが、それだと少ないですか。

安田 そうですね。まったく少ないです。例えば、ドイツでは2050年までに再エネの割合を80%にする目標を立てていますし、デンマークに至っては再エネ100%を掲げています。中国の国立の研究機関も、2050年に中国は再エネ90%を達成できると発表しています。

古坂 えっ! 中国は最近も原発を何基か建てていましたよね?

安田 建てています。でもそれ以上に、風力や太陽光の発電施設をバンバン建てています。日本のニュースだと「中国の電源は石炭だ、原発だ」と言われていますが、今の段階でも中国の再エネ導入率は30%と、日本より高いんです。中国同様、これから人口が伸びるインドも、再エネには力を入れています。

中国・陝西省の山村。谷間を埋める太陽光パネルが5km先まで続く(朝日新聞撮影)
再エネほどいいビジネスはない

安田 そのうち、再エネ120%を達成し、他国に電気を売る国だって次々と出てくるでしょう。そんななか、日本が「2050年に50%かな、60%かな」と言っているようだと、世界から足元を見られ、国際的な発言力も低下してしまうのではないかと心配です。

菅首相は昨年、「2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にし、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。実現するには、2050年には少なくとも再エネの割合が80%にするぐらいが、国際的な水準としては普通です。そこから逆算すると、2030年の段階では、再エネ割合を50%にする目標を立てておいたほうがいいでしょう。

古坂 実現できるかどうかわからないから、大きなことは言わないでおく。これはすごく日本人っぽいですが、再エネに関してはどんどん発信して、Doしていかないとダメそうです。失敗を恐れずに、僕たちも長期的な視点を持つべきだと感じました。

安田 21世紀は「隠れたコスト」から目を背けず、クリーンでサステイナブルな電源を次の世代に残すための時代です。しかも、再エネは稼げます。だから、欧米でもビジネスとして成り立っています。地球に良いことをして、消費者にも感謝される。こんなにいいビジネスはないです。

撮影・朝日教之

古坂 お金がかかるだけの慈善事業なら、再エネも持続可能とは言えないですもんね。再エネは稼げるという事実も、これからは広く伝えていきたいです。続けていくうえで、稼げるか、ワクワクできるか、はすごく大切ですから。

風力発電の風車はビジュアルもファッション性が高くてかっこいいので、そのうち「あそこの風車、どうもCHANELとコラボしたらしいよ」とか、そういう話も聞こえてきたら面白いだろうなって個人的には思います。

安田 あはは。なるほど。それはいいですね。新しいテクノロジーって、そうやってみんなに受け入れられていくんですよね。

(構成:ライター・渡部麻衣子)

この記事をシェア