
目標4「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」「基礎から学ぶ SDGs教室」【9】


私たちが、自分たちの生活をよりよくしたり、持続可能な開発を踏まえて未来を創ったりするために、質の高い教育は欠かせません。
2017年のデータでは、学校に通う年齢(6~15歳)に達した世界中の子どものうち、1億2300万人が学校に通えていません。
08年から12年にかけて、低・中所得国で行われた調査によると、最貧層の世帯の子どもは最富裕層の子どもより、学校に通えない可能性が4倍以上高くなっています。また、15歳以上で読み書きができない人は世界中で7億人以上いますが、その3分の2が女性です。
国や地域、男女を問わず、だれもが基本的な能力を身につけるための教育を受けられるようにすることは大切なことです。
では、開発途上地域の子どもたちや女性たちが学校に通えるようになれば、それでいいのでしょうか。そこで目標が完結するわけではありません。
先進地域に住む私たちもふくめすべての人が、より高い能力を習得したり、働きがいがある職業につながる技術を身につけたりする機会を得ること、そして高等教育に進むチャンスを得ることができれば、持続可能な開発を促進し、社会に貢献することになります。
そして、あらゆる人が年齢に関係なく一生学び続けること、すなわち生涯学習の機会を増やすことも、未来を創るための大きな課題です。
(日能研 教務部)

1953年の創立以来、中学受験を専門とする塾。86年から続く電車内広告「シカクいアタマをマルくする。」で知られる。子どもたちが、「自ら学び続ける私」を自分で育てることを応援する。2020年から未来型思考ができる新テキストを導入。全国に154校を展開(2022年3月現在)。
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