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2021年 セールスフォース・ドットコムが実践するSDGs 「1−1−1モデル」によって環境活動を推進し、仕事の生産性も向上

2021年 セールスフォース・ドットコムが実践するSDGs 「1−1−1モデル」によって環境活動を推進し、仕事の生産性も向上
地球環境も重要なステークホルダー 地域貢献によって高まる働く意義

クラウド型の顧客管理(CRM)システムなどを提供する「セールスフォース・ドットコム」は、ビジネスだけでなく、さまざまな社会貢献を通じて、SDGsを実践している。社員が高い意識を持ち、仕事やボランティア活動に取り組んでいるが、その根底にあるのが独自の企業文化。同社が大切にする意識や行動とは、どのようなものだろうか。サステナブルな社会、企業、個人のあり方も踏まえ、地球環境保全などサステナビリティに取り組む遠藤理恵さん、東京から移住して和歌山県白浜町のサテライトオフィスで働く吉野隆生さんに話を聞いた。


株式会社セールスフォース・ドットコム
執行役員 サステナビリティ&コーポレートリレーション/遠藤理恵さん
トレイルブレイザー(先駆者)となり自分が世の中を変えていく行動が大切

私たちは、社会貢献活動のアプローチとして「1-1-1モデル」※1を掲げ、就業時間、株式、自社製品の1%を使い、ボランティア活動を行ったり、およそ45000を超える世界中のNPOに社会に役立つテクノロジーを提供したり、さまざまなコミュニティを支援しています。特に力を入れているのが、子どもの教育や若者の支援、地域の活性化、環境保全などで、これはSDGs達成に向けた取り組みにもなっています。「1-1-1モデル」は、ありがたいことに、約12000以上の世界の企業の皆さまに取り入れていただいております。

また、社員が行動する際に大切にしている4つのコアバリューとして、「信頼」「カスタマーサクセス」「イノベーション」「平等(イクオリティ)」を掲げていますが、この中で「平等」はSDGsの「誰一人取り残さない社会をつくる」と方向性が同じです。持続可能な社会を実現するためには、このような企業文化づくりが大事になるのではないでしょうか。そして、あらゆる人が「トレイルブレイザー(先駆者)」となり、「自分が世の中を変えていく」と行動を起こすことも大切だと感じています。

今年も「アースデイ東京」に協賛し、オンライン開催の実現をサポート

私たちは、「ビジネスは社会を変えるための最良のプラットフォーム」という信念のもと、企業の活動は利益だけでなく、社会を良くしていくものという思いがあります。いわゆるステークホルダー資本主義ですが、地域社会、NPO、コミュニティだけでなく、地球環境も重要なステークホルダーと考えています。そこで脱炭素化の取り組みに力を入れ、世界で展開中の気候変動対策を支援するクラウドサービス「Salesforce Sustainability Cloud」※2について、日本での提供の準備をしているところです。当社が得意なテクノロジーを活用して、SDGs達成に取り組んでいきたいと思っています。同時にデータセンターの再エネ化など自社の事業における脱炭素化を進めているところです。

また、環境活動を推進する社内の有志グループ「Earthforce」が、地球環境を守るためのボランティア活動も行っています。現在、開催中のイベント「アースデイ東京」※3にも、2013年から多くの社員がボランティアで参加してきました。今年も協賛し、オンライン開催の実現をサポートしています。私たちSalesforceのテクノロジーやノウハウを企業やNPOのみなさんに広くご提供することで、SDGsにおけるデジタルトランスフォーメーションを加速していければと思います。


株式会社セールスフォース・ドットコム
セールス ディベロップメント本部 プロダクティビティ エバンジェリスト/吉野隆生さん
小さなコミュニティだからこそ社会貢献活動の反応を間近で実感

仕事中、一息ついて目線を窓の外に移すと、真っ白な砂浜の先に、太陽の光を受けてキラキラと輝く青い海が広がります。ここは、セールスフォース・ドットコムが2015年に南紀白浜に設けたサテライトオフィスです。私のような常駐社員以外に、東京オフィスの社員が入れ替わりで白浜に来て3カ月間滞在して戻っていきます。

こちらに来て分かったのは、地域貢献をすることで仕事に対する意識や姿勢が変わり、生産性が向上すること。私たちは社会貢献への思いから、海岸清掃や小中学校でのプログラミング授業など、ボランティア活動に積極的に取り組んでいます。こうした活動を通じ、地元住民や子どもたちが感謝の言葉をかけてくれるようになりました。白浜のような小さなコミュニティではその反応を間近で実感できます。すると「行動に移せば、世の中やビジネスを変えられるかも」という思いが湧いてきて、仕事のモチベーションが上がり、働きがいも生まれてきます。これが社会貢献のもたらすビジネスへの相乗効果なのでしょう。実際、白浜では東京と比べて生産性が20%上がったというデータもあります。また、仕事が終わった後や休日にみんなで出掛けることも多く、社員同士の距離がとても近いです。オンとオフが手近に、そして鮮やかに切り替わるこの環境も、さらなる生産性の向上をもたらしていると思います。東京から来た社員も働く意義を再認識して帰っていますね。


働く環境による意識の変化が新しい発想を生み出す要因に

コロナ禍によってオフィスの役割が変わってきていますが、私たちは6年前から今のような働き方をしてきました。今は、「Work From Anywhere(場所に縛られない働き方)」やワーケーションなど働き方も多様になり、地方に移住する方も増えていますが、働く環境による意識の変化は、これからのイノベーションや新しい発想を生み出す要因になると感じています。地方では都市部と比べて様々な問題に直面する機会が多いため、「働くこと」「生きること」の意味を考え直す良いきっかけにもなるでしょう。ここは私にとって、等身大の自分で働ける場所ですね。

また地元の子どもたちに持続可能な社会の実現を考えてもらおうと、SDGsの特別授業なども行っています。「私たちの身近に転がっている課題に一人一人が向き合っていくことがSDGsにつながる」という話をすると、SDGsは高いハードルがあると考えていた子どもたちの顔色も変わってきます。地方ではまだまだ浸透していないSDGsの啓蒙活動をこれからも続けていきたいと思います。

セールスフォース・ドットコムが取り組むSDGs

目標8:働きがいも経済成長も

目標13:気候変動に具体的な対策を

【注釈】

(※1)「1-1-1モデル」・・・セールスフォース・ドットコムが取り組む社会貢献活動のモデル。就業時間の1%でボランティア活動をし、株の1%を地域コミュニティや教育のために使い、自社製品の1%をNPOや教育機関などに提供している。

(※2)「Salesforce Sustainability Cloud」・・・カーボンニュートラルに向けて、二酸化炭素の排出量や削減量などを可視化し、企業の気候変動対策を推進するセールスフォース・ドットコムのソリューション。

(※3)「アースデイ東京」・・・4月22日の「アースデイ(地球の日)」を中心に開かれる国内最大級の環境イベント。今年は4月17日〜25日に開催。

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