
目標5「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」 「基礎から学ぶ SDGs教室」【10】

【日能研が解説する「SDGsとは」 第10回は目標5「ジェンダー平等を実現しよう」】

もし、「女性は教育を受ける必要がない」とすべての人が考えている社会で暮らしているとしたら、たとえその女性に「学ぶ能力」があったとしても、その能力は活用されることはありません。
ミレニアム開発目標(MDGs)の下で、男女が平等に初等教育を受けることをはじめとして、ジェンダーの平等と女性のエンパワーメントに向けた前進がみられたという報告があります。しかし、依然として、世界各国で女性と女児は差別や暴力を受けているという事実もあります。
男性に提供されているのと同じように、女性や女児にも働きがいがある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)や教育や保健医療が提供されれば、女性だけでなく男性にとっても暮らしやすい世界になるといわれています。
政治的・経済的な政策決定のプロセスに男性も女性も等しく参加をすることで、持続可能な経済が促進され、社会と人類全体が平和で豊かになるでしょう。
ジェンダーの平等は、基本的人権であるとともに、平和で豊か、そして持続可能な世界に必要な基盤でもあるといえます。
注1)ジェンダーとは、社会的、心理的性別のことです。
注2)エンパワーメントとは、人が夢や希望を持ち、生きる力が湧きあがることです。
(日能研 教務部)

1953年の創立以来、中学受験を専門とする塾。86年から続く電車内広告「シカクいアタマをマルくする。」で知られる。子どもたちが、「自ら学び続ける私」を自分で育てることを応援する。2020年から未来型思考ができる新テキストを導入。全国に154校を展開(2022年3月現在)。
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