SDGs ACTION!

イトーヨーカ堂が「ミライかけはしプロジェクト」 社会課題解決へ八つのアクション

イトーヨーカ堂が「ミライかけはしプロジェクト」 社会課題解決へ八つのアクション
「ミライかけはしプロジェクト」のオープニングセレモニーに登壇したイトーヨーカ堂の山本哲也社長(前列左から3人目)と協賛企業の幹部ら。前列中央は赤池誠章・内閣府副大臣=2022年4月2日、東京都足立区のイトーヨーカドーアリオ西新井店

総合スーパーのイトーヨーカドーを展開するイトーヨーカ堂が、買い物を通じてサステイナブル(持続可能)な未来の実現をめざす「ミライかけはしプロジェクト」を2022年3月にスタートさせた。東日本大震災後に始めた東北支援プロジェクトを発展させ、環境や子どもの貧困といった社会課題の解決を、メーカーや行政と連携しながらめざすという。(編集部・竹山栄太郎)

「サステイナブルな社会」めざす

ミライかけはしプロジェクトは、「お買い物を『未来をかえる』きっかけに」をテーマに、リサイクルや脱プラスチック、子ども支援などの分野の社会課題解決の取り組みを、以前からおこなっているものも含めて八つの「アクション」としてまとめた。震災復興支援を掲げて2011年から続けてきた「東北かけはしプロジェクト」の後継と位置づける。

プロジェクトのオープニングセレモニーが4月2日、イトーヨーカドーのアリオ西新井店(東京都足立区)で開かれた。協賛する江崎グリコ、キユーピー、キリンビール、小岩井農業など大手メーカー10社と、「ベルマーク」の取り組みで協力するキリンビバレッジ、計11社の幹部がずらりと並んだ。

イトーヨーカ堂の山本哲也社長は「地球温暖化や食料・資源問題などさまざまな社会課題が世界中にあふれている。お客さまや協賛企業、生産者、行政機関のご支援のもと、サステイナブルな社会づくりに積極的に取り組んでいきます」とあいさつした。

art_00352_本文_01
イトーヨーカ堂の山本哲也社長

協賛企業のキリンビール・堀口英樹社長は「SDGsの取り組みが世界全体で進むなか、持続可能な社会づくりに貢献するプロジェクトの考え方に深く共感し、子どもたちの明るい未来に少しでも貢献できればと考えた」と述べた。

ペットボトルや廃棄衣料を再生した衣類も

環境分野のアクションとして取り組むのが、リサイクル素材を使った衣類の販売だ。回収したペットボトルをリサイクルしてできた「再生糸」を一部に使った肌着「ボディクーラー インナー」、廃棄衣料や生地を回収・リサイクルして生まれた素材「RENU」(レニュー)のパンツなどを売り出している。

art_00352_本文_02
回収ペットボトルをリサイクルして生まれた肌着の売り場

「脱プラ」の機運が高まるなか、プライベートブランドのビジネスシャツでは、販売時に首回りなどの形を整えるために使っている資材をプラスチックからファイバー紙に変更した。年間でペットボトル20万本分相当のプラスチックが削減できるという。

art_00352_本文_03
ビジネスシャツの売り場

販売額の1%を子どものために寄付

子ども支援の取り組みとしては、3月28日~4月3日まで、店頭で「子供の未来応援基金チャリティキャンペーン」をおこなっている。協賛企業の飲料やレトルト食品など50種類あまりの対象商品の売り上げ総額の1%を、子どもの貧困対策を官民連携で進める「子供の未来応援基金」に寄付する。

art_00352_本文_04
「子供の未来応援基金チャリティキャンペーン」の対象商品を集めたコーナー

学校に設備や教材を届けるベルマークの店頭での収集は、2021年5月までの10年間で1500万点を突破した。今後さらに力を入れていくという。

art_00352_本文_05
イトーヨーカ堂の山本哲也社長(左)とベルマーク教育助成財団の小野高道常務理事

八つのアクションはほかに、生産者や産地の情報がわかるなど食の安心・安全にこだわったプライベートブランド「顔が見える食品。」▼売り上げの一部を子ども支援の基金に寄付する文房具▼必要な分の食材をパックにして販売し、食品ロス削減につなげる「シェフズ レシピ」シリーズ――がある。

イトーヨーカ堂CSR・SDGs推進部の小山遊子・統括マネジャーは、「お客さまにもお買い物で貢献をお願いしながら、一緒に明るい未来をつくっていきたいという思いでプロジェクトを発足した。環境によい商品を増やし、エシカル消費も推進していきたい」と述べた。今後もキャンペーンなどを計画しているという。

この記事をシェア
関連記事