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【ジェンダーギャップ指数】日本、2022年は世界116位 政治・経済で大きな男女格差

【ジェンダーギャップ指数】日本、2022年は世界116位 政治・経済で大きな男女格差
2022年の日本のジェンダーギャップ指数は世界116位だった(出典:Global Gender Gap Report 2022)
編集部

世界経済フォーラム(WEF)は7月13日、各国の男女格差の現状を評価した「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)の2022年版を発表した。日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中116位(前年は156カ国中120位)で、主要7カ国(G7)で最下位だった。(編集部・竹山栄太郎)

1位はアイスランド 上位にアジア・アフリカも

報告書の発表は今年で16回目。各国の男女格差を「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価し、国ごとのジェンダー平等の達成度を指数にしている。「0」が完全不平等、「1」が完全平等を示し、数値が小さいほどジェンダーギャップが大きい。

「Global Gender Gap Report 2022」の表紙
「Global Gender Gap Report 2022」の表紙

2022年の世界全体の総合スコアは0.681で、前年の0.679からわずかに改善した。日本は0.650で、前年(0.656)を下回った。順位は前年より4ランク上がったが、調査対象国が10カ国減った影響も考えられる。

1位はアイスランドで、13回連続のトップ。フィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデンが続き、ルワンダ(6位)、ニカラグア(7位)、ナミビア(8位)といった国々も上位に入った。G7ではドイツ(10位)がトップで、フランス(15位)、英国(22位)、カナダ(25位)、米国(27位)、イタリア(63位)と続き、日本(116位)が最下位だった。日本の近隣国では韓国が99位、中国が102位だった。

上位と主な国の指数

1 アイスランド(0.908)
2 フィンランド(0.860)
3 ノルウェー(0.845)
4 ニュージーランド(0.841)
5 スウェーデン(0.822)
6 ルワンダ(0.811)
7 ニカラグア(0.810)
8 ナミビア(0.807)
9 アイルランド(0.804)
10 ドイツ(0.801)
11 リトアニア(0.799)
12 コスタリカ(0.796)
13 スイス(0.795)
14 ベルギー(0.793)
15 フランス(0.791)
16 モルドバ(0.788)
17 スペイン(0.788)
18 アルバニア(0.787)
19 フィリピン(0.783)
20 南アフリカ(0.782)

27 米国(0.769)

102 中国(0.682)

115 ブルキナファソ(0.659)
116 日本(0.650)
117 モルディブ(0.648)

144 コンゴ民主共和国(0.575)
145 パキスタン(0.564)
146 アフガニスタン(0.435)

(参照:「Global Gender Gap Report 2022」p.10)

日本は116位
出典:Global Gender Gap Report 2022

日本、政治139位と最下位レベル 経済は121位

日本は第1回の2006年(0.645の80位)と比べると、スコアがわずかに上昇した一方で、順位は大きく後退している。日本が足踏みしている間、ほかの国がジェンダー平等の取り組みを進めたことで、後れをとっているのが現状だと言えそうだ。

分野別のデータをみると、特に深刻なのが政治で、日本は0.061の139位だった(前年は0.061の147位)。国会議員(衆院議員)の女性割合、大臣の女性割合がいずれも低く、過去に女性首相が誕生していないことも低評価につながった。

【政治】0.061(139位)
国会議員(衆院議員)の女性割合 0.107(133位)
閣僚の女性割合 0.111(120位)
過去50年間の女性首相の在任期間 0.000(78位)
(参照:「Global Gender Gap Report 2022」p.208)

日本の政治分野のジェンダーギャップ指数と順位
日本の政治分野のジェンダーギャップ指数と順位(出典:Global Gender Gap Report 2022)

経済も同様に厳しい結果で、日本は0.564の121位となり、前年(0.604の117位)からスコアを下げた。新型コロナウイルスの感染拡大が影響している可能性がある。指標別では、管理職の女性割合の低さが特に目立っている。

【経済】0.564(121位)
女性の労働参加率 0.750(83位)
同一労働の賃金格差 0.642(76位)
収入の格差 0.566(100位)
管理職の女性割合 0.152(130位)
(参照:「Global Gender Gap Report 2022」p.208)

日本の経済分野のジェンダーギャップ指数と順位
日本の経済分野のジェンダーギャップ指数と順位(出典:Global Gender Gap Report 2022)

一方、教育のスコアは1.000(評価4項目とも「完全平等」)の1位(21カ国が同率、前年は0.983の92位)、健康は0.973の63位(前年は0.973の65位)だった。

WEFは、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に女性のほうが失業などの影響を大きく受け、ジェンダー平等の達成が「1世代分遅れた」と指摘。現在の進捗(しんちょく)率のままでは「ジェンダーギャップの解消には132年かかる」として、各国に取り組みの加速を求めている。

竹山栄太郎
竹山栄太郎 ( たけやま ・えいたろう )
朝日新聞SDGs ACTION!副編集長。2009年に朝日新聞社入社。京都、高知の両総局を経て、東京・名古屋の経済部で通信、自動車、小売りなどの企業を取材。2021年にSDGs ACTION!編集部に加わり、2022年11月から副編集長。
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