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「気候危機はいのちの問題」 若者たちが9/23に「世界気候アクション0923」開催

「気候危機はいのちの問題」 若者たちが9/23に「世界気候アクション0923」開催
オンライン記者会見で「世界気候アクション0923」への参加を呼びかける各団体の代表者ら=2022年9月16日
編集部

気候危機の解決をめざす若者・学生グループ「Fridays For Future」やNGOなどの団体が、2022年9月23日、全国各地で気候変動対策を訴える「世界気候アクション0923」を開く。「気候危機はいのちの問題」のスローガンを掲げて全国で約80の企画を予定し、参加を呼びかけている。(編集部・竹山栄太郎)

グレタさんの運動から世界に

「Fridays For Future(未来のための金曜日)」は、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが同国議会前で気候変動対策を求めたことから始まった世界的なムーブメント。日本では2019年2月に国会前で初めてのアクションがおこなわれ、マーチや選挙前の政策討論会などの活動をしている。

「世界気候アクション」は1年に2~3回、世界各国で同時に開催されており、今回は9月23日に開かれる。9月16日に呼びかけ団体がオンラインの記者会見をおこない、環境NGOグリーンピース・ジャパンの儀同千弥(ちひろ)さんは、「気候危機はいのちの問題」と訴える理由について、「地球温暖化による気候変動は、豪雨や森林火災などの災害、干ばつなどによる食糧不足、その食糧不足によって誘発される暴力や差別、貧困格差、エネルギー不足などによって生まれる戦争や、生物多様性の崩壊などにより、人間を含めた多くの動植物の命を脅かす問題だ」と述べた。

Fridays For Future Yokohamaの坂本光さんは、岸田文雄首相が2022年8月、原子力発電所の再稼働や新増設を進める方針を示したことについて、「私たちは原子力発電の使用に反対する。原子力発電は海の環境に大きな影響を与え、建設や安全管理にも莫大(ばくだい)なコストとリスクがかかる。石炭火力発電の代わりは原子力発電ではなく、再生可能エネルギーの普及に努めるべきだ」と訴えた。

読書会やスタンディングアクション、各地で

北海道では23日14~16時、十勝地方にある幕別町のイベントスペース「Makura Showcase」で読書会と社会問題について話し合う会を開く。Fridays For Future Sapporoの角谷樹環(こだま)さんは高校生で、「昨年9月ごろから活動してきたなかで、世界に必要な変化と、自分ができることの少なさとのギャップに絶望を感じた。しかし、まずは自分の近くから変えていかないといけないと気づいた」という。「少しずつでも大きな変化を起こせるようにがんばりたい」と話した。

仙台では23日14時~14時半、仙台駅西口のペデストリアンデッキで「『途上国』を犠牲にする社会っておかしくない?」と題したスタンディングアクションをおこない、日本企業が参加するバングラデシュのマタバリ石炭火力発電所事業への反対の声を上げる。Fridays For Future Sendaiの池澤美月さんは、「今回のアクションを11月のCOP27(国連気候変動枠組み条約締約国会議)の先駆けにしたい。首相たちだけに任せていては環境破壊や気候変動は止まらないので、会議会場の外側からの声が必要だ」と語った。

東京では23日14時半~17時、「気候マーチ」を開催。国連大学前に集合し、オープニングの後、15時半から表参道や渋谷を歩く。プラカードの持参を呼びかけている。Fridays For Future Tokyoの増谷いつきさんは「気候変動を止めるにはすでにひとりの小さなアクションでは間に合わず、大きな企業や政府の変化が必要だ。しかし、企業や政府の変化を呼び起こすには、やはり市民の変化が一番必要だと思う。今回のアクションで、多くの人々に気候変動を自分ごととして認識してもらえたら」と話した。

名古屋では23日17時半~19時、気候マーチがある。矢場公園に集合し、若者たちのスピーチの後、中心部の栄地区を歩く。Fridays For Future Nagoyaの林菜々子さんは「ぜひ自分の考えを書いたプラカードを作って持ってきてほしい。楽しいマーチにしたい」。

これ以外の地域でもアクションが開催される。詳細は各団体のSNSのほか、Fridays For Future Japanのウェブサイトにまとめられている(天候によっては中止の可能性もある)。各団体は、オンラインアクションとして、23日18時にInstagramやTwitter、Facebookで「#気候危機はいのちの問題」をつけて一斉に投稿することも呼びかけている。

竹山栄太郎
竹山栄太郎 ( たけやま ・えいたろう )
朝日新聞SDGs ACTION!副編集長。2009年に朝日新聞社入社。京都、高知の両総局を経て、東京・名古屋の経済部で通信、自動車、小売りなどの企業を取材。2021年にSDGs ACTION!編集部に加わり、2022年11月から副編集長。
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