【平和の部】ウクライナ学生も受け入れ 教育通して難民に未来 パスウェイズ・ジャパン

社会課題の解決やSDGsの達成に向けて地道に活動する人を支援する「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)の第1回受賞者が10月22日(土)に公表されました。SDGs ACTION!では、受賞者の方たちの活動内容をご紹介します。(Sponsored by 岩佐教育文化財団)
活動名:教育を通じた難民の受け入れ活動(日本・ウクライナ教育パスウェイズ、シリア・アフガニスタン難民のための教育パスウェイズなど)
平和の部・団体 賞金300万円
一般財団法人パスウェイズ・ジャパンは、教育を通じて難民の新しい道を拓(ひら)くことを目指し、2021年に設立されました。認定NPO法人難民支援協会の「シリア難民留学生受け入れ事業」を引き継ぐかたちで活動を開始し、現在までにシリアから33人、アフガニスタンから3人を留学生として受け入れています。
また2022年3月からは、ロシアのウクライナ侵攻により母国にいられなくなったウクライナ人学生及びその家族を受け入れる「日本・ウクライナ教育パスウェイズ」プログラムを開始しました。国際基督教大学や上智大学をはじめとする15以上の大学、また全国20校以上の日本語学校と連携し、9月末までにすでに77名の学生の受け入れを実現しました。今後も約20名の学生を受け入れる予定です。各学校ときめ細やかに連携し、学生たちの日本語習得と学位取得、さらに日本での就業・定住を視野にいれた支援を提供していきます。

パスウェイズ・ジャパンでは、より「責任ある受け入れ」を目指し、市民社会主導による日本での難民受け入れの体制づくりにも注力しています。
団体名「パスウェイズ・ジャパン」には、国外から日本への道筋(pathways)、そして若者たちの未来への道筋(pathways)という思いが込められています。難民として訪れた彼らが、日本で自らの未来を切り拓いていくたくましい姿を私たちは数多く見てきました。そんな彼らを応援したいという皆さんとともに、今後も活動を継続していきたいと思っています。
受賞コメント
この度は、SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞を受賞し、誠に光栄に存じます。いただきました賞金は、学生たちの日本語習得と学位取得に加え、就業を通じた日本への定住までを視野にいれた支援に役立てさせていただきます。
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