3月3日は「世界野生生物の日」 東京・上野動物園で5日まで「SDGsフェア」

「世界野生生物の日」にあたる3月3日から5日までの3日間、東京・上野動物園で、「もっと身近に!SDGsフェア」が開かれる。同園の140周年記念企画の一環で、動物を通してSDGsへの理解を深めてもらうのがねらい。動物園の人気者だが野生では絶滅の危機にあるコツメカワウソやトラについて職員らが解説するほか、キッチンカーやグッズショップの出店もある。
WWFジャパンなどが出店、トークイベントも
このところ「シャンシャン」の中国への返還、双子の「シャオシャオ」「レイレイ」の親離れ準備開始と、ジャイアントパンダの話題で持ちきりの上野動物園。一方、昨年(2022年)3月20日に開園140周年を迎え、この1年は野生生物の保全などをテーマにした記念企画をおこなってきた。その締めくくりとしてSDGsを題材にしたイベントを開く。
イベント期間中は、農家の支援に取り組むキッチンカーや、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)、トラ・ゾウ保護基金のグッズショップなど5店舗が園内に出店する(出店日は店により異なる)。
また、「君もアニマルレンジャー!密輸や密猟から動物たちを守ろう!」と題したトークイベントもあり、動物園の動物のなかでも特に密輸や密猟の影響を受け、野生での生息数が減っているコツメカワウソとトラについて、動物園と保全団体の職員が解説する。
このほか中学生以下を対象に、動物園での樹木の活用についてクイズで学べる企画もある。
各イベントの開催日時などフェアの詳細は東京ズーネットで。

朝日新聞SDGs ACTION!副編集長。2009年に朝日新聞社入社。京都、高知の両総局を経て、東京・名古屋の経済部で通信、自動車、小売りなどの企業を取材。2021年にSDGs ACTION!編集部に加わり、2022年11月から副編集長。
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