現在位置:
  1. asahi.com
  2. 2010鳩山政権
  3. ニュース
  4. 記事

2010鳩山政権

与党「民主党救う」、野党「ごまかしだ」 首相辞任で

2010年6月2日13時3分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 鳩山由紀夫首相の突然の辞任表明に、各党からは、驚き、歓迎、落胆、批判など様々な声が上がった。

 閣僚たちは一様に厳しい表情だった。鳩山首相が辞意を表明した両院議員総会の後、菅直人財務相は全くの無言で会場を後にした。前原誠司国交相は「一言、残念です」。代表選への対応についても無言だった。

 原口一博総務相は沈痛な面持ちで「鳩山総理を守ることができなかった。ただ、改革の方向はまったく間違っていない。新体制を早期につくって国民の負託に応えたい」と述べた。直嶋正行経済産業相は「私自身は自分の仕事を一生懸命やってきたが、こういう結果になった責任の一端はあると思う」と語った。

 一方、与党内では参院選へのダメージを最小限に抑えられるとのプラスの影響を見積もる声も聞かれた。

 渡部恒三・民主党前最高顧問は「今日の鳩山君の演説は満点だった。小沢(一郎)君もやはり、『政治とカネ』の責任を取ってもらうのを苦労したろうけど、満点だ」と述べた。

 石井一・同党選対委員長は「(鳩山首相の辞任という)この決断は、民主党を救うことになるかもしれない」。石井氏は両院議員総会の前、鳩山首相とエレベーターで一緒になった。石井氏が「あんたの頭の中にあることを百八十度転換しろ」と水を向けると、鳩山首相は固い握手をしてきたという。石井氏は記者団から後任首相について菅氏の名を挙げられると「(菅氏は)副総理だから、その一人であることは間違いない」と述べた。

 今回の参院選で改選となる尾立源幸参院議員は「地位に恋々とせず、スパッと辞められるのは鳩山さんらしい英断だ」と語った。

 一方、野党からは、参院選目当ての辞任との批判が相次いだ。

 自民党の谷垣禎一総裁は「いまの政権が抱える問題がすべて行き詰まって、(政権を)投げ出した。鳩山氏が退陣したからといって、普天間や口蹄疫(こうていえき)などの問題は解決しない。国民に信を問わなければ、問題は何ら解決されない」と批判。同党の大島理森幹事長も「総理の辞職は国民の目をごまかすための交代だ。お色直しをして出直すだけということは、国民の皆さんも見抜くのではないか」と指摘した。

 公明党の山口那津男代表も「辞めざるを得なくなったのは当然」としながらも、「国民不在のもとで選挙だけを考えた支持率回復のたくらみは見透かされている。いきなり表紙を代えても、その体質は変わるはずもない」と断じた。

 共産党の志位和夫委員長は「政治を変えたという国民の多くの願い、期待が失望や怒りに変わっている。この怒りに包囲された結果だ」と語った。

 みんなの党の渡辺喜美代表は訪問先の熊本市で、首相の辞任について「参院選めあて。国民がだまされることはないだろう」と分析。「政権選択をやり直すため、参院選と解散総選挙の同時選挙を求めたい」と述べた。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介