選挙は朝日で 2007参議院選挙 アサヒ・コム

ここから本文エリア

現在位置:asahi.com2007参院選地方ニュース青森> 記事

「みちのく1人区」 安倍首相・小沢代表来県 動と静

2007年07月14日

 参院選の党首対決は「みちのく1人区」から。公示翌日の13日、さっそく相次いで青森入りした安倍首相と民主の小沢代表。ともに、激戦の青森選挙区(改選数1)に、てこ入れするための青森入り。首相は青森、弘前の2会場で演説し、計7000人の有権者に直接支持を訴えた。一方、小沢代表は街頭に立たず、選挙事務所などを激励して回り、対照的な対決のかたちとなった。

■安倍首相

 午前11時45分、青森市長島1丁目の青い森公園。安倍首相の黒塗り乗用車が到着した。

 「いくらでも言いたいことがございますが、安倍さんの言葉を1秒でも長くお聞きしたいと思いますので、ここでやめさせていただきます」

 自民候補が演説を中断した。マイクを握った首相は意気軒高だった。

 「私も、社会保険庁は何をやってるんだ、その思いです」。年金問題への「怒り」を強調したうえで「私の内閣ですべてを解決する」と述べた。

 教育改革や北朝鮮の拉致問題などへの取り組みを紹介し「改革を進めるのか、逆行するのか、そこを決める選挙だ」と叫んだ。

 6年前の参院選では、就任3カ月後で人気が高かった小泉首相(当時)が来県し、青い海公園に1万人(主催者発表)を集めた。

 陣営関係者によると、青い海公園より狭い青い森公園を会場に選んだのは、内閣支持率が低下している安倍首相では小泉前首相ほど多くの人が集められないと判断したためだという。

 結果として3000人(同)が集まり、青い森公園にはほぼいっぱいになった。県連幹部はホッとした表情を見せていた。

 安倍首相は青森市での演説会終了後、ただちに車で弘前に向かった。

 今度は同市駅前3丁目のスーパー前にとめた車のルーフに上がり、演説した。歩道は聴衆で埋め尽くされた。党県連によると、聴衆は4000人。

 演説を終えた首相はSPらに守られながら聴衆と握手を繰り返した。演説会の司会だった西谷洌県議(自民)は「総理の手が腫れないように、やわらかくやわらかく、握ってやってください」と聴衆に呼びかけるほど気を使った。安倍首相はその後、次の「みちのく1人区」対決の場となる秋田市へ電車で向かった。

■小沢代表

 県内滞在3時間半。街頭演説なし。「隠密行動」で知られる党首はこの日も「流儀」を崩さず、県内を静かに引き締めて回った。

 13日午後2時、小沢氏を乗せた新幹線が八戸駅に滑り込んだ。紺のスーツ姿の小沢氏は八戸市内の田名部匡省参院議員の事務所に向かった。

 小沢氏の来県は、九州遊説が台風でキャンセルされたことから、12日に急きょ決まった。

 事務所で小沢氏は党支持者ら十数人と笑顔で握手。田名部匡省、匡代の両国会議員と会い、匡代氏が党の農業政策を「がんばって伝えている」と話すと、「そうだ。衆院もあるかもしれないからじっくりと」と上機嫌で答えた。

 事務所を出た。報道陣が取り囲んだ。

 ――総理の動きを意識してここに?

 「関係ないよ!」

 事務所の滞在時間はわずか10分。八戸駅に駆け戻ると、特急電車で青森市に入った。

 民主候補を推薦する連合青森の事務所に「どうも、どうも」と満面の笑みで入った小沢氏。山本信悦会長が「安倍さんが来てました」と話を振ると「そうだってねー。青森やって弘前いって? 昼ごろ、やったんだべな」。次は、青森選挙区の民主候補の事務所へ。

 支持者ら数十人に拍手で迎えられた。

 安倍首相と違い、街頭宣伝をしなかった理由について報道陣に問われると「安倍さんは何日も前から来る予定でやっている。せめて2、3日ないと演説会できっこない。そうでしょう?」。

 年金問題については「(与党は)社会保険庁のせいにするけど、彼らは政府ですから」と安倍首相の社保庁への「怒り」に疑問を呈した。

 午後5時半、小沢氏が青森空港から秋田に飛び、あわただしい「党首の来県」が終わった。

このページのトップに戻る