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〈みやぎ政党模様:上〉自公

2007年07月10日

 「年金記録未統合の問題は、安倍首相が責任を負う」

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総決起集会で気勢を上げる愛知氏(右)

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愛知氏の総決起集会で、来賓席に座る公明党の石橋県本部代表(右)=いずれも6月23日、仙台市で

 6月26日、登米市で開かれた参院宮城選挙区の立候補予定者による討論会で、自民党現職の愛知治郎氏(38)は年金記録問題を自ら切り出した。陣営に「年金問題で集中砲火を浴びればひとたまりもない」との懸念が広がる中で飛び出した「安倍責任論」だった。

 6年前の参院選で、自民は現職の亀谷博昭氏(故人)を公認。新顔の愛知氏を推薦した。愛知氏はトップの岡崎トミ子氏(民主)に次いで当選した。この時自民2候補が獲得したのは、岡崎氏の32万票より7割多い約53万票にのぼった。

 今回、自民は候補者を愛知氏だけに絞った。陣営幹部は「年金問題で反自民票が相当出るだろうが、トップ当選して信任を得ないといけない」。

 しかし、安倍政権の相次ぐ失態に陣営の表情はさえない。早々と「民主に勝てない」と弱音が聞こえ始める始末だ。何とかトップ当選を果たしたい愛知氏の頼みの綱は、連立政権を組む公明党の協力だ。

    ■

 6月23日、仙台市内で開かれた愛知氏の総決起集会。公明党県本部の石橋信勝代表は「選挙区では愛知氏のトップ当選に向け全力で戦います」と発言。続けて「比例区では心温まるご理解を賜りますようよろしくお願いします」と訴えた。

 県内7万とも言われる固い支持票を持つ公明は、選挙区では候補者を擁立せず、比例区重点候補8人の全員当選に焦点を絞る。

 自民との協力の下で04年に獲得した12万9000票の1割増を目指すが、票の上積みに不安を抱く。協力してくれるはずの自民が、そこまで手が回らない様子だからだ。

 自民は今春の県議選で、前回より8万票多い33万票を獲得。県内全選挙区で議席を得た。野党との過半数をめぐる激しい競り合いの中、党県連は「宮城での比例票上積みは当然」と意気込む。比例候補の集会の度に愛知氏が顔を出し、選挙区と比例区をセットで支援を求めている。

 「選挙区は自民、比例は公明」という自公協力の図式を崩すこの動きに、公明は心中穏やかではない。石橋代表は、直接愛知氏や自民県連に向けてではなく、県議選で公明が推薦した自民県議を念頭にクギを刺す。「選挙の借りは選挙で返すのが礼儀。十分分かっているはずだ」

    ◇

 参院選の公示まであと2日。宮城選挙区(改選数2)は自民、民主の現職2人と共産、社民の新顔2人がしのぎを削る。年金記録問題を中心に、自殺した松岡前農林水産相と赤城農水相に相次ぐ「政治とカネ」の問題、久間前防衛相の「原爆発言」を含め、山積する課題を前に各党はどのような動きを見せているのか。県内の戦いぶりを追った。

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