選挙は朝日で 2007参議院選挙 アサヒ・コム

ここから本文エリア

現在位置:asahi.com2007参院選地方ニュース宮城> 記事

選管 円滑な投開票へ奔走

2007年07月24日

 「何とかなりませんか。お願いします」。参院選の投開票日(29日)が正式に決まった6月26日。仙台市青葉区選挙管理委員会の熊谷純一さん(50)は電話口で頭を下げていた。

写真

仙台市選管では「アエル」5階に期日前投票所を設置した=仙台市青葉区で

 ■頭下げ会場確保

 投開票日は当初、22日の可能性が高かったが、国会の会期延長によって1週間ずれ込んだ。急きょ翌週の手配を始めたが、夏休み真っ盛りだけに、多くは夏祭りやスポーツイベントですでに埋まっていた。

 青葉区の投票所は55カ所。県内最多の22万6000人の有権者を抱えるだけに、その数も多い。その会場の利用予定者らに選挙への協力をひたすら頼んだ。

 最終的にすべての会場を使えることになったが、20以上の団体がその日の活動の中止や延期を余儀なくされた。「すみませんと頭を下げるしかなかった。関係者が楽しみにしていた行事だけに申し訳なかった」と熊谷さん。

 ■多忙で午前様も

 選挙管理委員会は、選挙の公正を担保するために形式上は県や市町村などの自治体から独立した行政機関になっている。大学教授や弁護士など4人の選挙管理委員が月1回ほど委員会を開催し、投開票所の指定やポスター掲示場の場所など選挙について審議する。ただ、事務局で働くのは県や市区町村の職員だ。

 青葉区の場合、専従職員は5人。この時期は投開票所の設営や期日前投票の実施に追われ、帰宅が午前0時を過ぎることも珍しくない。熊谷さんも夕食は「コーヒー牛乳とパン」が多く、「選挙の度に4キロはやせる」という。

 選管が近年特に力を入れるのは、投票率のアップや開票作業の迅速化にむけた活動だ。

 仙台市選管は今回の参院選で、市内5区すべての選挙人が利用できる期日前投票所をJR仙台駅前のアエル5階に設けた。04年参院選(選挙区)の仙台市内の投票率は51.78%と、県平均を2ポイント下回った。駅前に設置して「気軽に投票してもらえる」ようにすることで、投票率アップにつなげたいと考えた。アエルを含む仙台市の各区役所で期日前投票をした人は、22日までに3万3509人。前回の2倍以上に達しており、好調だ。

 

 ■作業工夫し速く

 開票作業の迅速化という全国的な流れの中で、県内の各選管は開票作業の効率化にも工夫をこらしている。開票台を腰の高さと同程度に設定したり、動きやすいように運動靴の着用を義務づけたりと、細かな改善を積み上げる。

 「派手な仕事ではないが、有権者に正確に早く選挙結果を知らせ、国政や県政、市政に反映される。やりがいはあります」。投票日まであと5日。熊谷さんの仕事は佳境を迎えつつある。

このページのトップに戻る