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〈無風区の風:4〉衆院1区 政局見すえ次へ思惑

2007年07月28日

 「今の自民党は大変無様で、恥ずかしい」

 参院選の最後の日曜日の22日、土井亨衆院議員(自民)は愛知治郎候補のために開いた個人演説会で、自身の後援会員らに声を張りあげた。

 県連幹事長だった01年、県連として当時の森首相を批判するCMを制作した土井氏は、03年の総選挙に立候補して敗れ、郵政解散の05年に初当選した。「郵政解散だったから勝てた」。その時々の「風」に左右される1区の宿命を、身をもって知る。

 今回、マイクを手にすると相次ぐ大臣の失言や事務所費問題の批判も口にする。土井氏は語る。「参院選は有権者が怒りをはき出す選挙。自民党が負けを認めて出直すことで、次の勝機が見える」

 この日の演説会には、公明党県本部代表の石橋信勝氏と、同党の比例区候補の渡辺孝男氏の姿もあった。渡辺氏の短い演説の後、土井氏は壇上から「比例区は公明党」と何度も呼びかけた。

 郡和子衆院議員(民主)は、東北放送アナウンサーの先輩にあたる岡崎トミ子候補の応援のため、連日付き添って県内各地で支持を訴える。24日は加美町に入った。

 「年金の 通帳眺め 出る吐息」

 友人の母から寄せられた川柳を披露した上で、「長年続いてきた自民党銀行さんは、年金の保険料一つ、預かりきれないのです」と政府与党を攻め立てる。年金問題での有権者の反応は、終盤に入っても上々だ。

 今回の参院選について、「取材経験を通じても、野党がこれほど政権交代を騒いだ記憶はない」と話す。その郡氏自身、「宮城県で民主党が過去最多の票を取らなければ、政権交代の足がかりにならない」と訴える。

 そして、演説の最後に一言こう付け加えた。「私の選挙も近々あるかも。仙台市青葉区、太白区の知り合いにお声がけを。政権交代で世直しするには皆さんの力が必要です」

 加藤幹夫候補を擁立する共産党は「参院選は総選挙への手応えが得られるかどうかがカギだ」(中島康博県委員長)と位置づける。社民党も「次は1区に候補者を出さなくてはいけない」(田山英次・県連副幹事長)と擁立への準備を急ぐ。

 最終盤を迎え、宮城選挙区は終盤情勢でも岡崎、愛知両氏の安定した戦いぶりが続いている。しかし、全国では自民、公明両党の連立政権が過半数を割る情勢が伝えられ、政局の流動化が目前に迫る。衆院議員と立候補予定者らは、選挙区の風を受けながら、次の総選挙へと動き始めている。=終わり

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