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補選より自分の選挙 同日投票「余力ない」 〈問われている〉

2007年04月12日20時49分

 8日の福島県議選(定数58)で、自民党は50年以上維持してきた「単独過半数」を割った。ある陣営幹部はうめいた。

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選挙事務所開きで気勢をあげる応援の国会議員や支援者ら=5日午後6時30分、福島県会津若松市で

 「お金も人力も使い果たした。しばらく選挙はしません」

 ことしは亥年(いどし)。12年に1度、春の統一地方選と夏の参院選が重なる。

 保守地盤を支える地方議員が、自分の選挙で消耗してしまい、参院選で自民党が振るわない。そんな「亥年現象」が繰り返されてきた。

 福島では、そこに参院補選も降ってきた。その投票日は統一地方選の後半戦と同じ22日。自分の選挙がある県内の自民党系の市議たちは言う。

 「補選のためには私の後援会は指一本、動かさない」「余計なことやって支持者を減らすようなことはできない」

 参院補選が告示された5日夜、自民党の山口勇候補(69)と石原伸晃幹事長代理(49)が会津若松市を訪れた。だが、隣の喜多方市議は顔を出さなかった。党支部には「補選の戦力から外してくれ」と、応援の免除を申し出たという。

 地方議員の動きの鈍さは、形を変えた亥年現象が前倒しで起きているかのようだ。

   ◎  ◎

 昨年の出直し知事選で勝った民主党は、県議選で4議席増やした。無所属議員らとつくる会派は目標の20議席に達した。

 佐藤雄平知事(59)は表だった応援はしなかった。「少数与党の知事を助けようという県民の気持ちが反映した」と、県連代表の玄葉光一郎衆院議員(42)は記者会見で語った。

 そんな民主党にも、亥年現象は忍び寄る。渡部恒三党最高顧問ら元自民党国会議員の後援会が党組織の中核なので、組織の体質は自民党とさほど変わらないからだ。

 5日夜、民主党の増子輝彦候補(59)も岡田克也元代表(53)とともに会津若松市に入った。

 地元の市議はその集会を欠席した。

 「だって『増子さん』と書いた人が、そのまま私の名前を書いてくれるわけではないでしょ」

 別の市議は自分と支援する県議、増子候補の写真を並べた後援会資料をつくった。だが、配るときには自分と県議の名前しか伝えない。

 「訪問先の半数以上がお年寄り。3人も名前を覚えてもらえない。私の名前を忘れられては困るから」。補選との連動による相乗効果も期待できないとみている。

   ◎  ◎

 会津若松、喜多方両市では、市町村合併の後始末も重なる。ともに合併特例で膨らんだマンモス議会の定数が、一気に縮む。激烈な生き残り合戦になる。選挙と合併のダブルパンチで、市議たちは疲弊していく。

 「夏の参院選を占う重要な選挙だ」。共産党の宮本しづえ候補(54)も交えた補選は、全国から注目されている。だが、ある市議は言う。

 「人々は身近な県議、市議選に関心はあっても参院補選は意識から飛んでる。全国の注目度とすごいギャップがある」

■組織戦は限界 小泉改革で変質■

 「小泉改革が保守の集票構造を変えた」。連載5回目でこう語った早川広中・元会津若松市長(71)は今回の県議選では、市内最大の集客施設「会津風雅堂」での候補者たちの決起集会の規模に注目していた。

 「満員なら1800人入る所だけれど、一番多くて千人しか入らなかった。そんな選挙のやり方が限界にきているのだ」

 「亥年現象」が話題になるたびに、早川さんは12年前の地方議会との違いを思わずにはいられない。

 市町村合併や経費節減によって単に議員定数が減っただけではない。「何よりも、議員がお金とかイデオロギーを求心力にした組織選挙をできなくなっていると思う」


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